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磯崎恵利子 15歳の受難
【レイプ 官能小説】

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破瓜の桜貝 ☆-1


 2006年5月31日
 
 ベット上部備え付けデジタル時計は、13時05分を刻んでいた。

少女の意識はその身を置く室内の明るさに反して暗闇の中にあった。

混濁する意識の中全身の感覚はすで無く、指先ひとつ自らの意志で動かす事もままならない。
瞼を開く事も叶わぬ中あるのは断片的且つ微かな感覚と僅かな意識。
それ自体夢なのか幻なのか判断のつかぬ曖昧な状態。

そんな中痛みこそ無いが酷く不快な感覚に身体が支配される。
必死にその感覚を思い出そうと試みる。

(これは、この感覚は中学2年生の時。歯科医院にて、初めて知った不快な感覚に似ている。これは以前、親不知を抜歯された感覚に近い。メリメリと音をたてながら、身体の一部を抉り取られるに似た感覚。不愉快で不快極まりない感覚)
そしてその後に襲ってくる痛烈な痛みを、曖昧な感覚意識の中恵利子は想い起していた。

 何故か今曖昧な意識の中にもかかわらず、僅かな感覚と共にその事が思い起こされる。
部分麻酔の中経験した感覚と麻酔が切れた後の痛み。

しかしそれとも微妙に異なる未知の感覚。
抜歯時同様痛みこそ無いが、不愉快且つ不快な感覚は良く似ている。
それが今身体の中心にある。

それは自身の身体が引き裂かれ貫かれる感覚。
当然未通の処女孔である恵利子が知り得ぬ感覚であった。

 恵利子の意識が彷徨い続ける二時間以上前。

 時間は、10時32分。

 それは恵利子が駅のベンチで飲み物を口にして一時間が経過していた時。
ここは駅からほど近くにあるラブホテル。
その一室ベット上、少女はその身を白いシーツの上に横たえていた。
着衣の乱れはまだ無い……

傍らでは男が手際良くビデオカメラを三脚にセットし、そのレンズの先はベットに横たわる少女を中心に位置を調整されていた。
室内の照明はこれから行われる行為と対照的に眩しい程に明るかった。
全てが男の計画通りに粛々と進んで行く。

少女の身体は服用された薬物により全身麻酔とほぼ同様の状態に蝕まれていた。
その意識や感覚はほぼ無く、まさに制服を着た人形と化した少女。

当然意識があれば許す事の無い行為が、これから薬物の効果が切れるまで延々と少女の意思に反して行われて行く事になる。
その様子は三脚に据えられたビデオカメラはもとより、用意された複数の機器で記録されて行く事になる。

 10時40分

 全ての準備を終えると、男の両手が濃紺のスカートの中に伸びていく。
それはこれから行われる行為を前にした儀式が如く、男は全く慌てる事無く順序立てて進めていく。

そう、千章は全く慌てる必要は無かった。
少女が飲料と共に摂取した薬物の効能、持続時間は十分把握していた。
その身体に痛みと共に感覚が戻るのはこれより6時間後である。
それまで自分がたてた筋書き通り、事を運べば良いのだ。

それでいて目も眩むほどの興奮に、鼓動は高鳴り緊張から口内は乾いていた。
自らの欲望を叶えてくれる“制服の人形”が、すぐ目の前にあるのである。
注意すべきはそれを的確に記録して行く事である。

今回のレイプは最終目的こそ同じであったが、そこに至るまでの過程そしてこれから行う記録は“福井美涼”のそれとは大きく異なる。

共に魅力的な少女である点は同じだが、少女の拘束状況や与えられる時間は大きく異なる。
人形の様に無抵抗な少女を時間の許す限り思う通り玩ぶ事が出来るのである。

 しかしいくら少女が魅力的であっても、千章も人間である以上“放たれる精”に限りがある。
欲望に身を任せいたずらに射精を繰り返しても、与えられた時間に対してのバランスも悪い。
その身を焦がすほどに欲し続けた少女を目前にしても、男の中での計画は寸分の狂いなく動き続けていた。


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