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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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-6


そんな私たちを同期の中で1番の出世頭の村上が
じっと見つめているのなんか
自分のことで精一杯で気がつかなかった。

それから3時間も山田劇場は続けられ
私はすっかり「経営管理の山田さんに愛される女」像を作り上げられていた。
誰でもない、当の山田さん本人の手によって・・・

会計は山田さんがおごるというのを
同期が「婚約祝いだ」と無理やりおごってくれた。

ここまでやられると
結婚しないと分かった時、金返せと言われそうで怖い・・・

無理やり二人で帰らされてる帰り道。

「飲み足りない・・・・」

山田さんの話に呆れ
山田さんの話に感心している同期に呆れ
やけ食いしていたらいつもより飲む量が少なかった。

「良いところ知ってるよ。行こうか?」

なんて誘ってくる。

これからの方向性を相談しなきゃいけないしね。
なんて自分をごまかしてみるけど
山田さんともう少し一緒にいたいという気持ちはごまかせなくて。

今のお店では私の隣にいたけど
山田さんは結局、私の同期相手に話をしていたようなもんだから
私とはほとんど話していない。

もっと話したい。
もっと一緒にいたい。

そんな気持ちになって、私は自然とうなづいていた。




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