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君を救いたい
【純愛 恋愛小説】

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樹里奈を消した-8

「えっ!?」
彼女の突然の言葉に開いた口が塞がらず

「だって・・そうでしょ?こうして休みの日に、映画館に行ったりゲーセンに行ったり」
真剣な眼差しで俺に問いかけるようにしっかり俺の目を見つめる彼女

「・・そ、それは・・その」
困り果てた俺は思わず、地面に視線を避けると


「何よっ!!やっぱりそういう事だった訳ね!このバカシュガー!」
「った!」

怒った彼女はふいに、もう飲み終えた空の缶を無造作に、俺の肩に投げつけ
そして急にベンチから立ち、眉を立て更に言い寄る

「やっぱり・・私の事は遊びだったんだっ!」
「あっ遊びって、そんな訳」
俺もベンチから立ち、必死に誤解を解こうとする

「なら、今日は素敵なデートな筈でしょ!?」
「・・そりゃー」

「ほらほらほらほらほらぁっ!やーっぱりそうだ、目が泳いでるっ!」

俺を睨みつつ人差し指を俺のさ骨に向けて押そうするのを回避するように後ろへ下がる俺

「だから遊びなんかじゃないって、・・今日はホントに」
俺の言葉を耳にしふいに追い込むの止める彼女、分かってくれたか・・

ダガそんな感じでも無く、ふいに静かに背中を見せ二歩ほど歩き距離を取った所で
俺の言葉とは別に、ゆっくりとした口調で語る


「『あの子』の事が頭から離れないんでしょ?・・」
「!!」

包丁で思いっ切り腹を刺された様な衝動に駆られた

「・・ど、どうして?」
すぐに樹里奈を何故知っているのか・・と言うどうして、の問いに気づいた彼女は

「別に、噂で聞いたの・・」
彼女はとても明るく転校初日で既に沢山の友人を得た、だからその友人から俺の事
俺の過去、そして樹里奈と俺の関係にすぐ様辿り着いたのだろう・・

「・・確かに、君の言う様に俺は彼女と蓮見樹里奈とかつて付き合っていた」
「別にアンタが過去にその子と付き合っていたかどうかなんて今は関係ないっ!」

「肝心なのは、アンタがその樹里奈って子の事を今だ忘れられず、・・それでも忘れようとする為に私を利用してるのかって聞いてるのよっ!」

彼女の勢いに、言葉を失う何せ図星なのだから




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