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君を救いたい
【純愛 恋愛小説】

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樹里奈を消した-7

「あー今日はホンマ楽しかったわぁー」

何故関西弁・・、何はともあれさっきよりより一層カバンを大きく振り回し人気の無い
暗い公園の寂しさを吹き飛ばすように、陽気に歩く彼女の背中を見つめ俺も満足だ


「はいっ!、お茶でいいかい?」
「うむ、やはり日本人はお茶に限りますのぅー」
ベンチに座る彼女に自腹で、温かいお茶をご馳走する

「おっ、シュガー君はコーヒーですか」
ニヤニヤと俺の手にある缶コーヒーを見つめる
「うん、これがけっこう美味しいんだははっ」
「ホントかなぁー、・・初めて見たよ生の中二病」

今なんつった!・・と一瞬思うも、すぐに冷静になり缶コーヒーを口に当て

「寒くない?」

「・・うん、大丈夫!」

それを聞き少しホッとした俺は、再びゆっくりコーヒーに唇を近づけると、ふいに

「ホント、優しいんだね」
「えっ?」

そう言う彼女の言葉は先ほどまで馬鹿騒ぎしてた綾辻さんとは何か違い
「・・そんな、俺は・・ただ」

ふいに俺は何か思い出す、隣で座る少女とそっくりそのままの言葉を俺に掛けた少女の
存在を・・

「ねぇ・・佐藤君」
シュガー君とは言わず、今度は何処か彼女には似合わない真剣な顔になり俺に問う

「私達って・・付き合ってるの・・かなっ?」


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