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君を救いたい
【純愛 恋愛小説】

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樹里奈を消した-6

それからという物の、俺は綾辻さんと行動を共にすることが多くなり
気が付けばメアドを交換する仲となり今はこうして休日の夜に二人で映画鑑賞をしている

「いんやぁーたーのしかったーねぇ!」
「うん、まさか最後あんな結末とは」
「んー私はあのシーンあれで良かったのかなーって思うけど」
「そっかぁー、俺はアレで良いと思うけど」
「ふっ、やっぱこういう所で異性で意見が食い違うのカナー」
「あぁんだってぇー?」

「うしっ!ここいらで感傷に浸るのは止めっ!、ささっ洋服選び手伝って!」
話を勝手に閉じ、両手を後ろにしルンルンで俺の目の前に立ちもう次の行動を考えていたと言うのだ、でもそうやってしっかりと引っ張ってくれるのは中々ありがたい

俺は彼女のそういう所が好きだ、男勝りで一緒に居ると何だか気持ちが明るくなり
その前までウジウジ考えていた自分が、馬鹿馬鹿しく感じるくらい

映画館で彼女に会う前のカラオケも勿論楽しかったのダガ、部屋で後輩達が楽しく歌ってるさなか申し訳無いケド、俺の頭の中は綾辻さんの事ばかりを考えていた

洋服を両手に持ち、さっきから唸る様に「うーん、うーん」と言って服と睨めっこする
彼女を見つめる
「ねぇ!これとこれどっちが似合う?」


それから鼻歌を歌い、洋服の入った紙袋を振り回しスキップする
その足はもう既に次の目的へと着実に進めていた

「ヘイッヘイッホォー!」
某太鼓ゲームで、さっきからリズムがズレズレで、俺の方が圧倒的に勝っているのにも
関わらず、ルールホントに分かってんのか?と言いたくなるぐらい適当に太鼓を叩く彼女
しかしそれでも周囲からは、そんな疑問を抱かせないくらい実に楽しそうにプレイをして
結果俺に惨敗して置いて本人は「あー楽しかった」の一言ですぐ済ませ、予め次にプレイ
する物を決めておいたかのように、空いたエアホッケーの所へ駆け寄り俺の有無を問わず
小銭をいれ「やるよー!」と言い、自分は既に配置につき

「おわぁっ!」
「なっはっはっはぁっコラー!シュガー本気を出せ本気をっ!」
出してるっ!アンタが強すぎるだけだと声を大にして言いたい・・
ダガ得点はどう頑張っても彼女の方に加点するばかり

それから十分満足に遊び終え俺らは小腹が空き、甘い物が食べたいとジャンボパフェを
レストランで注文しそしてあっという間に、空の大きなパフェグラスと化させ

そんなこんなで彼女と楽しい一時を過ごした


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