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君を救いたい
【純愛 恋愛小説】

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悲劇の再開-4

面会謝絶は患者の家族と担当医が話し合って付ける事、それはつまり
俺の両親だけでは無く、樹里奈の両親も俺に彼女に会うなと言っている事だ


「・・・・」
辛い現実の壁を目の当たりにした俺は、目を細め冷えた季節に白い吐息を吐き手をポッケ
にいれ、病院を後にしてからずっと視線を歩道の無い、アスファルトに落としていた

大好きな彼女に会えないのは勿論寂しい、ダガそれだけじゃない自分が居たのも又事実で
途中、彼氏の腕を掴みイチャイチャしてるカップルが何の気に無しに通り過ぎそれを
目で追うしゅう

それを見て、再びアスファルトに視線を戻す


「あら・・・こんにちは」
彼は無意識の内に樹里奈の家の前に、足を運んでいたそして彼女はここには居ず
会える訳では無いのは承知の上でその家のインターホンに指を触れた

「あっ、お茶とか良いです、すぐに帰るつもりなので・・」
客人を持成そうと、おぼんをキッチンに置き、空の湯のみをそのおぼんの上に置きお茶を
淹れようとする樹里奈のオバサンを軽く断り、樹里奈のいる2階へ階段に足を踏み入れる


彼女の部屋は1年前、彼女と出会って間もない頃夕飯をご馳走してもらえるという事で
待っている間、彼女と共にこの部屋で待っていた時と同じ光景だった

とは言え、部屋は全体的に綺麗だった元々彼女はしっかり者だから常日頃、生理整頓を
心掛けてる、か若しくは部屋の形はそのままオバサンが定期的に掃除を行っているか

そんな綺麗な部屋に、土足で踏み入ってる様な気がして少し罪悪感を抱きつつも
ゆっくり足を動かし、彼女の部屋を見回す・・すると

事件のあったあの月で定期購読が止まってる、少女雑誌やファッション雑誌
可愛らしい(と言っても俺にはイマイチ理解できないが)おっさんの顔をしたマスコット
キャラクターのボールペンやキーホルダーに、あの日から何時になったら灯すんだとでも
言いたくなる様に、今だ未使用の小物店でよく見かける以前ラベンダーの香りがする
という薄紫のキャンドルがあったりと

彼女の居ないこの部屋で温もりや、彼女のいた痕跡を目にいれるしゅう
小さな部屋で人通りの物を見たしゅうは、ドアに足を運ぶと





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