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君を救いたい
【純愛 恋愛小説】

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悲劇の再開-3

腹にナイフが突き刺さる様な、父さんの一言
それは躊躇う様子も無く、悪びれる素振りも無くストレートに俺にぶつけたきた言葉

「もう、彼女に会うのは止めろ・・」

薄々分かってはいた、今の彼女が回りではどう感じられているのか、精神不安定な彼女
とそんな彼女にしつこく毎日の様に会いに行く俺
あの後、家を突然出て病院で父さんと姉さんに会い、心配して怒られそのまま車で自宅に帰ったのだが二人も薄々俺の気持ちには気づいているだろうけどそれでも眉を強べたままでいて

関口に文句を言われた事をふいに思い出す
だが俺もあの日同様、考えを変えるつもりは無い

平日の遅い午後、レースのカーテンの向こうでは、西日に照らされた布団が風に揺れる

「どうして!?そりゃー今の彼女はまともではない、でもそれが何?
彼女は彼女だろ!父さんだって彼女の事聞いて「俺も感謝し足りないくらい良い子だ」
って言ったじゃないかっ!」
「・・それは」
「それなのに何?彼女がちょっと可笑しくなった途端、彼女をまるで化け物でも見る様な
目で彼女に近づくなって言うの?」

すさまじい剣幕で父さんを睨む

「そんな事は無い、彼女は今でも我々にとっては大事な存在だ」
「だったらぁっ!」

父さんは背を向け、合間を置きゆっくりと俺に語る

「・・もう会わない方が良い・・でないとお前は辛い想いをする・・」

父さんの言葉の意味が分からなかった
俺はそんな父さんはほっといて、彼女に再び会いに行く事に・・しかし


面会謝絶

その無情な札が、間違いなく隣に彼女の名が飾ってあるネームプレートの横のドアに
飾ってあった

「何で?何でなんだよっ!」
俺は思わず膝をその場で床に付け崩れ落ちた


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