ソレゾレノケツイ-22
(……4回目……?)
何故こうもあっさりイッてしまうのか……分からないが、ただ言える事はランスの性技は童貞とは思えない程絶品だという事。
「……ごめ……なさい……私だけ……」
リュディが4回も絶頂を味わっているのに、ランスはまだ愛撫さえ受けてない。
「いえいえ♪リュディヴィーヌのイキ顔だけで満足ですよ♪……ですが……」
ランスは少し視線を泳がせて、困ったように自分の下半身を覗いた。
「私の煩悩は満足していないみたいです」
ランスの分身は怒っているかの様にいきり勃ち、今にも爆発してしまいそうな程ドクドクと脈打っている。
「しかし、無理させてしまいましたし……今回は我慢します」
4回もイッたリュディに、今から本番は身体が辛いのではないかとランスは気遣い、リュディをキュッと軽く抱きしめた。
「私は……両性具有です」
「はい」
知ってますよ?とランスはリュディの体臭を吸いながら答える。
「4回イッた女性より……その状態を放置した男性の方が……キツイです」
両性具有であるリュディには、部分的にではあるが男性の気持ちが分かるのだ。
「……私は大丈夫……もっと欲しい位です……」
「リュディヴィーヌ」
リュディの言葉に感動したランスは、ありがたくその申し出を受ける事にする。
確かに、このまま放置など童貞のランスにとっては地獄だ。
「では……」
早速、と言いかけたランスはハタと動きを止めてベットサイドの棚の引き出しを開けた。
「ああ、良かった。ありました」
ランスが取り出したのは避妊薬。
有能な従者のノアは常に先を読んで準備をしているのだ。
ランスはその避妊薬を口に入れ、これまた準備してあった水で流し込む。
「お待たせしました♪」
「はい」
ランスは軽い口付けをして気持ちを切り替えると、自分の分身を軽く握った。
濡れそぼったリュディの淫口に亀頭を擦り付け、位置を調整する。
しかし、大量の愛液に滑り上手く挿入出来ない。
焦るランスの首に両手を回したリュディは、膝を少し曲げて挿いり易いようにサポートした。
決まり悪そうに苦笑したランスは、お礼にリュディの胸元に吸い付いてからゆっくり腰を進める。