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forget-me-not
【女性向け 官能小説】

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気の置けない存在-3

「ところでくるみちゃんはクリスマスはどんな予定なの?」


「予定?」


フウフウラーメンを冷ましているあたしをマジマジと見つめる陽介。


……ジロジロ見るなっての。


ちょっぴり照れてしまったのは、ナイショだけど。


「そ。こんだけ綺麗なんだからもちろん彼氏はいるんだろ? どんな風に過ごすの? 参考までに教えてよ」


「彼氏はいるけど……」


油でベトついていそうな天井を眺めながら、しばし考え込む。


そう言えば、どこ行きたいとか何が欲しいとか、スグルに伝えてなかったな。


「全然考えてなかった」


そう言うと、陽介は驚いたように目を見開いた。


「マジ? イブは来週だよ? 俺、飯食うとこの予約もかなり前からしてたけど、それでも第三希望のとこしか捕まらなかったってのに。今からじゃどこも予約とれないよ?」


「そんな大袈裟な」


「だって、女の子ってクリスマスとかすげえ大事なんだろ?」


醤油の香ばしい塩辛さとニンニクの香りがやけに食欲を刺激し、ズルズルと麺が喉に落ちていく。


安っぽいラーメン。だけど、とっても美味しい。


油が浮いたスープをレンゲですくうと、あたしはニッと笑った。


「大事っていうか……気分はウキウキするけど、だからって高そうなお店とか行かなくてもいいかなあ。二人でのんびり家で過ごして、ケーキ食べてとか、そんなんでいいや」


「えっ、そうなんだ。プレゼントとかは?」


「プレゼントも本音を言えばいらない……かな? そりゃアクセサリーとかは嬉しいけど、毎年誕生日、クリスマスとかそういうイベントのたびにあげてたりもらったりすればネタが尽きるじゃない?」


言ってしまってから、自分が薄情な人間な気がして、陽介から目を反らした。


陽介はこんなにもカノジョのためにイベントを大切にしているっていうのを目の当たりにしてしまったせいか。


でも、こればかりは事実だから仕方ない。


当たり前にイベントで浮き足だってしまうのは仕方ないけど、根が面倒くさがりなせいか、お洒落なお店で食事とか、何万円もするようなプレゼントみたいな、盛大なデートプランだと気後れしちゃうのだから。


派手さは無くていいから、自分なりにちょっとオシャレして、二人でのんびり家でご飯食べたり、エッチしながら過ごせれば充分だ。



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