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手の温もり
【悲恋 恋愛小説】

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秘密-1

彼からの相談はあの子のことではなかった…

彼の気持ちを伝えられた

『本当は私が好きだ』と

けど私は違う人が好きだと思っていた

だからその子と付き合った

私の好きな横顔で語った

その時は素直にその言葉を信じた

それから私の気持ちを伝えた

『本当は彼のことが好きだ』と…

しかし今思うと

彼は私の気持ちを知っていたのかも知れない

それを理解した上での行動かも知れない

彼はこの三角関係を楽しむ為にあの子と付き合ったのかも知れない

その時は私は気付かなかった

ここから秘密の関係の階段を上ってしまった

後戻りが出来ない階段へ足をかけってしまった

次の日からは誰にもばれないようにメモが入るようになった

あの子がいなくなった間に彼が私の横を通りメモを渡して去って行く

最初はあの子がいない時の行動が多かった

しかし慣れてくると

あの子と一緒に話している彼の横を通りすぎ

手からメモだけを受け取る

周りの目の前で行っているのに気付かれることはなかった

私の中で慣れてくることによって

その子への背徳感がなくなっていった

その時を待っていたかのように

彼からのメモにはいつもと違うことが書いてあった



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