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手の温もり
【悲恋 恋愛小説】

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誘惑-1

いつからなんだろう…

お互い別の道を生きているようで

一緒の道を生きている

素直になれば良いと周りは思うかも知れない

けど出来ない理由があったのかも知れない

もう昔のこと…

忘れてしまった

忘れたことにして触れないようにしてきたのかも知れない

高校1年生から始まった関係

まだその頃は素直に彼と付き合いたいとか思っていた

人前でいちゃつきたいとか考えてたと思う

その夢がある人の言葉で一瞬にして崩れた

友達の一言…

友達ならば諦めなかったことかも知れない

親友って怖い

友達ならば普通のことでも親友になったら許されない

その子に『彼を誘って一緒に帰って欲しい』と言われた

間を取り持って欲しい

言わなくても分かる

それが私の中で何かが崩れた瞬間だった

何回一緒に帰っていたら

その子に『もう1人で大丈夫だから明日からはごめんね』と言われた

ごめんねってどういう意味?

私が彼のことを好きだと知っていてやったの?

不信感ばかりが募る

気付けばその子と彼は恋人同士になっていた

ここで諦めるしかない

諦めれば良かった

あんな誘惑が私を狂わした

その子がいなくなった時に彼は私に言った

『あの子のことで相談がある』と…

もしかして別れるのかも期待してしまった

これが全ての始まり

それかもう始まっていたのかも知れない


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