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蔵の嗚咽
【近親相姦 官能小説】

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終章-2

 ああ……。
何ということか。……私はその夜、伯母を……。

 誘惑されたとは思いたくない。どうかしていたとも考えたくない。なぜなら、理性を失ったとはいえ、私にははっきり見えていたのだ。私が抱いたのはタエの幻影だったのである。そうなのだ。そうでなければ伯母の体に没入できるはずがない。私はいまでもそう思っている。


 二組並んだ布団。またべたべたと話しかけられるのかと思うとうんざりだった。別の部屋にと思ったが、伯母は許しはしないだろう。
(今夜だけだ……明日は早く出よう)

入れ違いに風呂に入った伯母が出てくる前に寝てしまいたかったがとてもできることではなかった。
(酒でも飲んで酔っ払ってしまえばよかった……)

 浴室の扉の音。……
(出てきた……ボケババアめ……)
どうやって対応したらいいのか、手だてがない。耐えるしかないのである。

 布団を頭に被ってみたが暑くてたまらない。
 眠ったふりをする間もなく伯母が入ってきた。
「隆司ちゃん……」
「はい……」
呼ばれて顔を上げ、目を疑った。
現われた伯母は正気ではなかった。風呂から上った素裸のまま私の頭の上に立ったのである。息を呑んで見上げていると股間を開き、嫣然と微笑んだ。グロテスクな股が口を開けた。生肉を食いちぎったように真っ赤である。

「伯母さん……」
それだけ言って絶句した。体も動かない。
「あなた、タエを抱いたのね……」
「!……」
「タエが若いからよかったの?あたしを抱くのが厭なの?そんなに厭なの?」
 伯母は布団をはぎ取ると私に跨ってきた。
「あ……」
とっさに諸手を挙げて伯母の体を受け止めて押し返した。

「なによ。タエならいいって言うの?ひどい仕打ちね」
伯母は怒りの表情で唸るような声をあげて迫ってくる。
「うう……」
その異常な迫力に気圧されて身を引いた隙に、
「うぐ!」
伯母がのしかかってきた。
 髪を振り乱した淫乱な形相。爛々と輝く瞳の潤いは泣いているようにも見えた。その瞳がタエの記憶を呼び覚ました。

(タエ!)
心で叫んだ。たちまちペニスが漲った。
(タエ!)
起き上がって伯母を抱きすくめて折り重なった。
「アア……あなた……」
伯母の腕が信じられない力で巻きついてくる。どちらからともなく唇が重なって貪るように舌を絡めた。
「うう、うう……」
背中に回った伯母の手が私を掻き抱く。
「ああ、やっと抱いてくれた、抱いてくれた」
私は顔中を舐められた。

 抱きしめた体はタエとは似ても似つかない。痩せて骨ばった少年のような体形。ぶよぶよの乳房が褐色の乳首を突き出して精一杯の女を見せていた。
 それでも私は昂奮の波涛に乗って哀れな乳房に吸いついた。きっと私の脳中枢は『タエ』に支配されていたにちがいない。

「ああっ!」
のけぞる悩ましさは明らかな女のうねりである。
 頭の中ではタエを抱きしめている。のめり込んでいる肉体はタエ、あのたっぷり脂肪を蓄えた、汗にまみれたタエなのだ。

 あばらの浮き出た胸から腹へ唇を這わせていく。そして下腹部へ。
「ああ……もう!」
制御の利かない伯母の体は河原に投げ出された魚のように跳ね続ける。
「ああ、あなた、入れて、入れて」
(タエ)
秘肉をくぐる感触。タエに包まれる。
「あうう!」
いっぱいに突っ張った伯母の体が締め付けてくる。
「あなた!ああ、いい……愛してるわ」
(タエ)
「タエはもういないのよ。……くう、イク!」
痙攣が始まり、いびきのように鼻を鳴らして尻が落ちた。
「ああ……やっと……やっと……」
伯母は消え入るような声を洩らしながらぐったりとなった。絶え絶えの息が涎とともに流れていた。射精が起こったのは間もなくのことである。


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