ゆかいな生徒会の仲間たち-3
俺と玲奈は動揺した
玲奈は俺の耳元でささやいた
「どーすんのよっ 匠くん」
「そんな事言ったって、どうしましょう」
二人で打開策を練っていると春が問いかける
「あーっ、もしかして、実はおたっくんの片思いだったんか?」
その言葉に俺の長年費やしたオタク能力が閃いた
「そっそうなんですよ!で、俺はどうにかしてお近づきになりたくて」
「そうなのよっ で、私のクラスの友達が匠くんの事を話していて1年生で学園イケメンランキングに1位をとった生徒が私のことが好きだって私は聞いたのよ。それから私も匠くんのことが気になって」
「なるほど。それなら匠くんのさっきの行動が裏づけますね。理名、びっくりです」
すると春が思いがけない事を言った
「だったらさ、生徒会補佐に会長がおたっくんを任命すれば友達関係から仲良くできるべ」
生徒会補佐とは生徒会の補佐役の事でこのポストは空きになっているらしく今の生徒会には俺が適任だという。
しかも生徒会補佐は生徒会長が任命すればいいだけで選挙制から除外されていた。まさに俺と玲奈にはうってつけの役職だ。
「では、生徒会補佐に空野 匠くんを任命しますが皆さんはどうしましょうか?」
「おたっくんなら大丈夫だべ。」
「理名も匠くんなら大歓迎です」
「うん・・・・・私も意義なし」
「では空野 匠くんを生徒会補佐に任命します。」
「はいっ宜しくお願いします!」
こうして俺は玲奈と学校で会うために生徒会に入った
「でさ、おたっくんは生徒会長と仲良くしたいなら今度の日曜日に買い物でもいってくればよかんべ」
「買い物って、いきなり何をいってるんですか!」
急な話に動揺する俺をよそに玲奈は平然としていた。
「そうですね。来月に体育祭があるから、その買い出しを忘れたわ」
体育祭は通常は秋にやるのが主流だが桜学園は春に体育祭を開催する。理由は秋には学園文化祭をやるためだ。
「おたっくんは生徒会長と買い出し行くの嫌か?」
「むしろ大歓迎です」
俺は即答で答えた
「会長は匠くんと一緒に行くのは大丈夫ですか?」
理名が玲奈に聞いた
「まっまあ匠くんははじめての体育祭だし、生徒会補佐として一緒に来てください」
照れている玲奈を見て俺は可愛いと思った。
だけど、ただの買い出しでは終わらなかったことを俺と玲奈はまだ知るよしもなかった。
「んじゃ、二人の行動予定はあたしと理名と可鈴で考えるとくわ。」
用意周到な春は日曜日の当日に俺と玲奈に随時メールで行き先を伝えるらしい。
そして日曜日をむかえる