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オタクの俺が恋をした美少女生徒会長は組長だった!?
【学園物 恋愛小説】

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ゆかいな生徒会の仲間たち-2

「さて、匠くん 春さん話を聞かせてくれない?」

「何の話だっけ?」

惚ける春。この空気でしらばっくれる度胸 まさにヤンキー美少女
そんなことを考えていると
「のほほんって顔をしてる余裕があるのかな?匠くん」

玲奈は相当ご立腹だ。無理もない
朝っぱらから学園の校門まえで、しかも公衆の面前で春が俺に好きと言ったのだから。

おかげて昼間は学園中にその噂が広まって、しまいにはおたっくんが美少女生徒会長に脅迫まがいの告白をしたのではないのかと根も葉もない驚愕な噂に発展した

「だーっ ごめんなさい! すいやせんでした!」

「本当に反省している?」

「会長、甘やかすと、良くない・・・春はいつも色々と悪事をはたらかせている・・・」

「だぁーっうっーとっ!可鈴っ 言って良いことと、わりぃことがあんべ?」

「そうだよっ 理名だって春さんの行動は女性としてはどうかと思うけど、それも個性なんだよっ」

「理名、それってほめてくれてるんだよな?」

「んもー!と・に・か・く、今後はこんな事は二度とないようにしてよね!」

「はいっ 面目ありません」

「匠くんもわかった?」

「はいっ」

「あんさ、あれから生徒会長はおたっくんと付き合ってるん?」

ドキッ

「何を唐突に言っているの?」

動揺しまくる玲奈にさらに疑問を抱く春につづいて理名や可鈴まで疑い出した。

「そういえば最近1年生が入学してから匠くん匠くんて話してましたよね?玲奈ちゃん」

ドキッドキッ

「なっ、そうかしら?」

「確かに・・・ことあるごとに匠くん・・・・・あやしい」

ドキッドキッドキッ

「もっもう、可鈴ちゃんまで言いますか。」

玲奈は相当動揺していた
ここは彼氏の俺が一肌ぬいで男らしいところをみせれば

・・・・・匠くんの妄想劇場タイム

「やめろ!ふたりとも。そうさ俺達は付き合っている。だから春さん悪いが君とは付き合えない すまない」

「きゃっ。なんてカッコいいんだべ。おたっくんはよ」

「本当ですね、理名も尊敬します」

「・・・・うん、男らしい・・・私もホレた。けど会長が羨ましい」

・・・・・匠くん妄想劇場終了

ぐっふふふふふっ

「おーいっ、おたっくん、おたっくんよー!きいってかあ」

「・・・ダメね妄想劇場に突入中の目をしてる」

「だっ大丈夫ですか!匠くん」

間抜けな顔を見て呆れ返る玲奈
「はぁーしょうがないわねっ 母さん直伝の平手打ち!それっ」

パシーンッ

「いったーい! はっ!玲奈大丈夫だ。俺はお前だけを見ているからっ」

「えっ 匠くん そんな、あのっ」

決まったあー。 そして俺は男らしいカッコいいところを見せることに成功?した

「あのよーっ、おたっくん。」

「何ですか?春さん」

「ほれ、手鏡だべ よーく自分の顔を見てみろ?」

俺は手鏡を取り自分の顔を見てみた
「なんじゃこりゃーーーー!」

片方の頬っぺたに赤い紅葉色のマークがついていた

こんなはずではなかったのに
俺の男らしいカッコいいところを見せるどころか、これじゃただの笑い者だ

「くっ、ふふふっ 」

「ぷっ、ぐっははははは」

「ふふふっふふふっ」

「くっ、・・・・ふふっ」

四人は笑顔で笑っていた。
まっいいか、無理に自分を作らなくても自分らしい自分を見てもらえばいいんじゃないかと思えた。

「でさ、二人は付き合ってるん?」





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