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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第6話 刻まれた性癖-3

「ええ・・・言わなくとも分かっております。身体は結ばれても、心の交す事の出来ない関係・・・・・・・。でも安心して下さい。目を詰めれば、いつでも僕は校長の側に居ます。そこでは、お互いの立場・・・歳の差など一切関係ありません。後は、僕に対する本能のままに・・・・・・」

「私が、木本先生に対する本能・・・・・・て、事ですか?」

「ええ・・・僕に対する、校長の素直な気持ち・・・まあ、いずれ一人になれば答えを導けるはず。その時は、目を静かに閉じて・・・ゆっくりと感じてみて下さい」

「つまり目を閉じれば・・・その・・・木本先生のおっしゃる答えに辿りつけるわけですね。正直・・・私も何か胸が熱くなるような思いなんです。今までに無い様な・・・・・・・」

そう言いながら、校長は自分の両肩を抱きしめると、神妙な面持ちを浮かべた。
さらに、時折見せていた脚を交差する動作は微かに戻り、再び女へ帰ろうとしていた。

「ふふ・・・その校長の思いは、僕に対する素直な気持ちの表れです。後は、御自分のお力で、答えを探り出して見て下さい。それでは、僕はこれにて失礼させて頂きます」

「き・・木本先生・・・・・」

僕はソファーから立ち上がると、何かしら言いたそうな校長を尻目に、ドアのカギを自ら開けこの場を後にした。
むしろ、女に帰る密室を提供したに過ぎなかった。


「先生さようなら!」

校長室を出ると、タイミング良く二人の女子生徒があいさつをしながら、僕の前を通り過ぎて行った。
丁度部活が終わり、下校の途中らしい。
僕は、挨拶を交した女子生徒の後ろ姿を見送り、改めて教師である事を実感した。
それほどに、校長室で繰り広げられた一連の契約は異様な物であり、教師の立場を忘れさせる程だった。
お互いが、教師の立場でありながら、交した契約セックス。
しかも、その相手となるのは、職場では上司にもあたる、50をも過ぎた年増の校長。
僕は確実に、その年増の校長を相手に、射精行為だけを目的としたセックスを興じ無ければならない。
ただ、その義務感に不安を感じながらも、どこか芽生える年増に対する性的欲求。
母親とも変わらぬ年増の女を相手にするなど、まるで自傷行為で得る快楽の様な気もした。
つまりそれは、年増の女に対する性的要求が罪悪感と言う痛みに変わり、それで得る快楽がマゾフィズムを起こす様な者だろう。
ならば、近年まれにみる熟女マニアと言われる者のほとんどが、マゾフィズムからくる原動に違いない。
そして僕もまた、年増の校長による契約セックスに置いて、密かに眠るマゾフィズムを引き起こされた物と考えられる。

それぞれの想いが交差していく中、僕は夕日が照らす窓辺のオレンジ色を、しばらくの間眺めていた。

カチャッ・・・・・・

すると、僕の背後の校長室からは、鍵の閉まる音が微かに聞こえてきた。
今しがたまで、僕と一緒に居た事を考えれば、内側から校長が掛けたのは間違い無かった。
この時、僕が腕時計を目にすれば、すでに夕刻の5時を回ろうとしていた。
普段の校長ならば、学校に居残るなど滅多に無い事。
しかも、一人で過ごす密室。
そう・・・校長は自らの指先で、答えを導こうとしていた。

・・・・・・はあ・・・はあ・・・木本先生・・・・・・・


『はあ・・・はあ・・・校長・・・校長・・・・・・』

僕も我慢できずに、職員トイレの個室に籠っては、己の物を上下しながら校長を感じていた。
様式トイレを目掛ける様に、その前で仁王立ちになりながらの行為だった。
さらに、校長が涙を拭ったハンカチを鼻に近づけ、残り香を嗅ぎながら行為に及んだ。
その感覚は、湿ったハンカチの感触も重なり、まるで鼻先に校長の物を感じる臨場感があった。
僕は思わず、舌先でハンカチを愛撫した。

『はあ・・・はあ・・・校長・・・本当は、僕に我慢出来なかったんでしょう?・・・ほら?・・・校長のこんなに泣いてますよ?・・・はあ・・・はあ・・・・・・』

心の中でキザな言葉を並べると、校長の両足首を持ちながら扇型に開いて、その間に顔を埋める僕の姿を想い描いた。
校長は女を我慢して必死に耐えようとするが、それでも堪え切れずに溢れ出る光景が目に浮かぶようだった。
もちろん、お互いが生まれたままの姿。
妄想の中では、契約セックスの事など微塵も思う事も無く、校長を自由に堪能した。

『良いんですよ校長・・・さあ遠慮しないで・・・僕に、校長の悦びを見せて下さい・・・はあ・・・はあ・・・・・・』

妄想が具体的になると、改めて年増の校長を対象にする、自分に気づかされた。
校長室で交す前までは、僕にとっては上司であって、ただの熟年の女。
しかも、母親とも変わらぬ20もかけ離れた年上の女。
こうして今、その校長を思い描きなら快楽に導かれる自分に対して、新たなる性癖が刻まれた事を実感した。


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