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透明な滴の物語U
【同性愛♀ 官能小説】

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青いバケツ-1

第5話 青いバケツ

再び祐梨の足が抱え上げられ天井に足の裏を見せる。
「祐梨さん、お腹に力入れちゃダメよ」
恵子は、銃口を向けるように浣腸のチューブを白い尻たぶの真ん中にある黒ずんだすぼみに近づけた。
「お口を開けて深呼吸してね」
祐梨は天井を見ながら口を半開きにした。
中途半端に口を開けた間抜けな顔は誰にも見られたくないものだったが、患者である以上仕方がないと自分に言い聞かせた。

「あ!」
半開きの口から祐梨の声が漏れる。
チューブの先端が肛門にぴったり付いたのだ。
聡美は祐梨の足を抱え上げながら、その一点を凝視していた。
祐梨の呼吸を見計らって看護師の恵子はチューブを肛門に挿入した。
ワセリンの塗られたチューブはやすやすと関門を突破し直腸内へ侵入していく。
祐梨は、指とはまた違う人工的な硬さの侵入を尻穴に感じていた。
透明なチューブはどんどん尻穴に消えていき、奥まで入ったところで静止すると聡美はゴクリと息をのんだ。
聡美はいつも恵子からされている浣腸を思い出し、自分の尻穴が疼いたのだ。

「祐梨さん、チューブが入ったわよ。これからお薬入れますからね」
恵子はそう言うと、ジャバラ式のポンプとなっている容器をゆっくり押し潰し始めた。
祐梨はチュルチュルと腹の奥深くに浣腸液が放出されるのを感じて観念した。
「ああ〜!」
腸内にこの薬を入れられてしまえばどのような結果になるかは分かっていた。
恵子は時間をかけてゆっくり浣腸液を注入する。
祐梨は口を半開きにしたまま目を閉じて浣腸液の注入を感じていた。
その顔を見ながら聡美が問いかけた。
「どう?祐梨。気持ちいいでしょ?」
温められた液体がお腹の奥に拡がっていく感覚は、たしかに気持ち良かった。
(先輩は浣腸のことを熟知している)
そう思いながらも、浣腸の真っ最中に顔を見られていることに羞恥をおぼえ、聡美から顔を背けた。



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