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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第5話 疑似セックス-3

「続けて欲しいとは?」

「その・・・射精行為の事です。もちろん・・・男の方は、一度終えられると苦痛なのは御存じておりますが・・・それでも、木本先生に蓄えられた・・・その・・・何でしょうか・・・先ほど言われた喜びの種を、全て私に注いで欲しいのです。」

校長と言う聖職に突きながら、何とも淫乱な女だ。
つまり、自分の子宮目掛けて、大量の精子をぶち撒けて欲しいと言ってるようなものだった。
しかも、枯れ果てるまで絞り出すつもりでもいた。
だが、生の感触に未体験の僕にしてみれば、大歓迎の事でもあった。

一途な恋人との営みの中で、生での関係はいつも拒絶されていた。
大卒あがりの学歴社会を生き抜いた彼女にしてみれば、望まぬ妊娠がどれだけリスク背負うものかは計算済みだった。
次第に彼女との関係は冷めて行き、常に着用を義務付けられた薄いコンドームのように気薄となった。
この経緯を思えば、校長の示唆する契約セックスが自然と魅力的に思えた。
生温かい感触を直に感じながら、開放的に果てる憧れが現実となるのだ。

「なるほど・・・意味合いは大体理解できました。もちろん、校長が望むものでしたら、そのまましばらく続けても構いません。僕は、後味の余韻に浸る方ですから、普段通りに取り行えば何ら問題は無いでしょう。男は、校長が思われる程、そんなに柔な生き物ではありませんよ・・・ふふ・・・・・・」

「何とも頼もしいお言葉・・・私もこの契約の成立には、是が非でも成し遂げたい気持ちでおりましたから励みになります」

「つまり・・・僕の物を全て注ぐ事によって、宿す確率の向上を示唆してる分けですね?」

「は・・はい・・・そう言う事になります。もちろん・・・何の根拠も無い信憑性に掛ける馬鹿げた話ですが・・・それでも、私の気持ちは藁にでもすがる思いですから、こうして木本先生にお願いしてるのです」

次第に校長は、再び脚を交差させて、今までに無い不自然なくらいの内股になっていた。
恐らく、『注ぐ』と言う言葉に反応したらしい。
教頭との忌まわしい行為の中で、直に受けた感触は唯一の至福でもあり、目の前の校長を敏感にさせていたに違いない。
忘れ去りたい心の傷だが、校長の身体は悦びを覚えていたのだろう。
僕は、その悦びを鮮明に蘇らせようと、言葉の愛撫をした。

「分かりました。僕もなるたけ校長の気持ちに答えられ様に・・・奥深くへと注ぐようにとゆっくりと沈めていきます」

「お・・奥深く・・・注ぐだなんて・・・あっ!・・・はあ・・・はあ・・・・・」

僕の過剰な言葉の愛撫で二度目の頂点を極めたのか、校長は再び強い身震いをすると、そのまま顔を見上げながらソファーに背もたれて静かに息を切らしていた。
ここまで敏感になる校長を思えば、日常の一人遊びは頻繁だったに違いない。
その一人遊びでの妄想癖が、言葉一つ一つを敏感に捉えると考えても良い。
思わず僕は、無機質なプラスチックな振動に溺れる校長の姿をおかずにして、手つきを早めた。
夜な夜な全てを曝け出し、ベッドで慰める熟年女の惨めな姿は、最高の珍味でもあった。

「どうかなされました?。また、顔色が思わしくなされないようですが・・・・・・・」

校長が見上げてるを良い事に、僕はニヤついた表情で尋ねた。
さらには、視線の先の校長の首筋が官能的で合い重なり、僕は頂点にも近づいていた。
ここで果てると、後の事を考えれば始末が悪く、手つきを調整するしかなかった。
僕は、摩る手をポケットから出すと、大胆にも着衣の上から膨らみを握りしめて、ゆっくりと上下した。
到達までは時間は掛かるが、直接的な快楽が現実的で心地良く、束の間の擬似セックスに酔った。

「はあ・・・はあ・・・だ・・大丈夫です。やはり、このような異質で不条理な会話は労力を使いますから少々疲れたのだと思います。それでは・・・これで最後にしたいと思いますので・・・もう一つだけ木本先生には私のお願いを聞いて欲しい事があります」

校長は、相変わらず視線を見上げたままの会話を続けて来るが、ここで思わぬ事態が待っていた。
そんな事など思いも寄らずに、校長の言う最後のお願いとやらを、僕は余裕の笑みで尋ねた。

「何でしょうか?。ここまで打ち明けられたのですから・・・今さら何も遠慮する必要も無いと思います。僕も大体理解したつもりでいますから・・・遠慮なさらず校長の願い事をお聞かせ下さい」

「そ・・それは・・・大変言いにくい事ですが、自慰的な行為を控えて頂きたいのです」

予想だにしない言葉に背筋が凍るような思いがして、僕はすぐに手つきを離した。

―つづくー


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