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透明な滴の物語U
【同性愛♀ 官能小説】

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先輩の企み-4

(今のうちに祐梨を、なんとかして自分のものにしたい)
ティーバックを揺らすと、白いカップの中で湯が燃えるような琥珀色に染まった。

突然、事務室に外線を知らせる電話の音が鳴り渡った。
会議卓を見ると、祐梨は電話に出るために立ち上がったところだった。
聡美の目は祐梨の下腹部を追った。
スカートの上からでも下腹部の張りと膨らみを確かに確認することができた。
(この子は間違いなく便秘している)
聡美の直観は確信へと変わった。
電話で話す祐梨を見つめる聡美の目は、獲物を狙う野獣のように鋭く光っていた。

午後の業務が始まると、聡美は事務室を抜け出し、誰もいない会議室に入った。
内線電話をかけるためである。
指先が勝手に動くかのようにボタンをプッシュする。
その電話番号を暗記しているようだった。
「はい。医務室です」
電話口から女性の声がした。
その電話番号は医務室の番号だったのだ。
「あ、恵子?私よ、聡美」
業務連絡にしては妙に馴れ馴れしい口調である。
「あら、久しぶりじゃない。どうしたの?聡美。またしてもらいたくなったの?浣腸」
電話の向こうで話す恵子と呼ばれるナースもまた馴れ馴れしい口調だ。
「違うの。今日は私じゃないの。実はね、してほしいのは、私の可愛い後輩で祐梨っていうの」
「面白いわねぇ、増えるのね、仲間が」

聡美と恵子は浣腸という特別な縁で結ばれた仲間だった。
QCTの医務室に医師が来るのは月に2回だけで、それ以外の日は看護師の恵子が常駐している。
聡美は今日が医師のいない日であることを知っていた。
「あのね、恵子。こうしてほしいの」
聡美が考え出した策を恵子に伝える。
「分かったわ。それでOKよ」
聡美の考えた策略は実行されることになった。

事務室に戻った聡美は、向かいの席から祐梨を注意深く観察していた。


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