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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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スパイラル-2

「理緒は……、気に入った。俺のかわいいペットにする」
竹中のパートナーにならずに済んだことに冴子は小躍りしたい気持ちを抑えつつ、それでもついつい明るい声で言った。
「それはよろしかったことですわ。それでは私はこれにて」
そそくさと席を立とうとする冴子の腕が竹中にむんずと掴まれた。
「待て、片桐。お前は俺に隠していることがあるだろ」
飛び立つ鳥の足を掴むような竹中の素早い行動に冴子は顔を引き攣らせた。
「藪から棒に……。なんの話でしょうか……」
テーブル越しに掴んだ腕をはずしながらも、上目使いで冴子の顔を見据えている。
「いつぞや俺に谷俊介とお前のうわさを知らないと言ったが、理緒にはその噂は誤解だと言っているじゃないか。この矛盾はなんだ」
「それは……。竹中部長には、いちいち説明するのがイヤだったのでそう答えたのでしょう。もう細かいやりとりまで覚えていませんので。あの、私用事がありますので、これにて……」
「片桐冴子、お前は今日から俺の牝犬になるんだ。このホテルに部屋をとってある。さぁ、俺と一緒に来い」
「でも! 理緒を気に入った、と先程言っていたではありませんか」
「ペットを2匹飼っている愛犬家は多くいるじゃないか。種類の違う犬を飼うのは楽しいものだ。理緒にはパパと呼ばせ、お前にはご主人様と呼ばせることにした。今日から俺はお前のご主人様になる」
愕然とする冴子に竹中は片頬だけで嗤いかけた。その頬に歪んだ一筋の疵がうつった。
「理緒を俺に宛がって、自分は若い男を咥えこんで楽しむつもりだったのだろうが、そうはいかないぞ。お前もう俺から逃げられない」




部屋の番号を告げられた冴子は竹中の前を歩かされていた。後ろからついてくる竹中に逃亡することを赦されずに監視されている罪人のような心境になってくる。
それにも増して無言でついてくる竹中の威圧感と、これから行われるであろう淫責にいわれもない恐怖を感じていた。
「これで開けろ」
指定された部屋の前にくると後ろから鍵を渡され開錠するよう命じられた。震える手で鍵穴にうまく入らずもたついていると、後ろか覆いかぶさった竹中が尻を撫でまわしてきた。早く入ろうと焦る冴子に尻から胸にまわった手が乳房に到達した。
「うぐううううっ……」
「どうした。早く部屋に入らないと人に見られるぞ。クックックッ!」
ピンと立った乳首がいとも簡単に探られ摘まみ上げられた。どうしてこんな時に感じてしまうのか冴子は恐怖心のなかで戸惑いをかくせなかった。小宮山のポンプで吸引責めを受けて以来、すっかり敏感になった乳首は刺激を受けると、まるで連携しているかのようにクリトリスまでも芽をふいてくる。
「ふうううっ…いやぁ……いっ、やめてください……」
発電を起こす指先の動きに耐えかねて、ついに鍵を落としそうになったところで、鍵を奪い取った竹中が開錠して冴子を部屋に押し込んだ。
前のめりに崩れそうになった身体を襟首ごと掴まれて引き戻され、背中から勢いよくドアに当たり身体ごと重い調教の扉を閉ざされた。
「乱暴はしないで……」
「乱暴などするものか。お前を可愛がってやるだけだ」
厚い扉を背にした冴子の股間に足を割り込ませた竹中はスカートを捲りあげながら膝を股間に当て、片足を抱え込んだ。冴子が片足立ちでバランスをとるためには、膝に股間に乗せるしかない状態にもちこまれた。
乳首をさぐりながらグイグイと腿を押し擦りつける。ドアと竹中にサンドイッチにされた冴子の首筋が朱にそまる。それは必ずしも苦しい体勢にもちこまれているせいだけではないのは明白だった。
「はぐうっ、やっ! いやですっ!」
「ほおぅ、もう感じているのか、すけべ犬め。俺の牝犬になるための調教をたっぷり施してやるぞ」
冴子の臀部に手をまわして腿を押し付けるようにしながら前後に振りたてると嫌がおうにも芽吹いた敏感な膨らみが刺激される。
「くあああああっ……、やめてください!」
「お前のクリは止めないでくれといってるぞ、ほらどうだ」
スリスリとスライドする腿を両手で阻止しようとすると乳首が狙われ摘ままれる。
「ひいいいいいいいっ!」
「俺の牝犬にふさわしい女になるようにしてやる」
「いっ、いやです……。そんなこと、絶対にいやです!」
「小宮山に聞くところによるとお前の尻はまだ未開発らしいな。俺の牝犬になるにはどこの穴も使えねばならん。アナルの調教もしてやらねばならないな」
「そ、そんなところ……、だめっ! 出来るわけないわっ!」
「ふっふっふっ、大丈夫だ。しっかり拡張させてやる」
「イヤです、絶対にイヤだわ!」
「ご主人様に対して、その言いぐさはなんだ」
「ご主人様なんて呼ぶもんですか!」
「少しぐらい痛い思いをさせてやるか」
「暴力は止めて……」
「じゃあ俺に従え」
「くっ……」


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