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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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スパイラル-3

再び襟首を掴まれて部屋の奥へと連れて行かれた冴子はダブルのベッドの前に立たされた。ベッドに座った竹中が見上げていった。
「服を全部脱げ」
圧倒的な竹中の腕力と威圧感に勝てるはずもなく、おとなしく服をぬぐしかなさそうだ。無理やり全裸にされるよりも、自ら肌を晒さなければならないことの方がより恥ずかしい。だが、竹中には通常の人間とは違う威圧感が漂っていた。
目の前のキッチリとスーツを着ている竹中に対して自分だけが全裸になることの恥辱に冴子は唇をかみしめていた。
「早く脱がんか。服を着たまま尻から入れて欲しいのか」
恐ろしい言葉にユルユルと上着を脱ぎ捨てスカートを脱いでゆく。その姿を見ながら竹中が足もとにあるボストンバックに手をかけた。冴子と部屋に入る前に既にチェックインして荷物だけ置いていたにちがいない。
中から黒い縄の束を取り出しベッドにおいた。その縄で冴子を縛めて自由を奪った姿にして観賞しながら凌辱を楽しむのだろうか……。
自らの想像に息苦しいような欲情がわき上がり、慌てて否定して目を瞑った。下着姿になった冴子は胸に手を当てたまま悄然と立ち尽くしていた。
「最後の砦か? さあ全部だ、はやくしろ」
深い溜息をついて冴子は背中にまわした手でホックを外すと静かな部屋にプチンと小さな音がした。乳房に押された緩んだカップを腕で押えながら、片足ずつショーツを脱いだ。
ここまできて、抵抗することなど考えてはいないが、やはり素直に全てを見せることなどとても出来ることではなかった。片手でブラをもう片方で股間を隠した冴子はうなだれたまま裸身で竹中の前に立っていた。
「頭の後ろで腕を組め。そのまま一周、回って見せろ」
言われるままに腕を頭の後ろ組むと押えていたブラが足もとに落ちた。ゆっくりと回る姿を見られていると、完全に自分の身体は竹中に支配されていると絶望感におとされる。
「今度は後ろを向いて立ったまま前屈してみせろ」
その格好が意味するのは、尻の穴を晒せ、ということだ。
「イヤです! できません!」
「こんなものも持ってきたんだが……」
ボストンバックから太い注射器を取り出してベッドにおく。その注射器に取り付けられたゴムの管の先にはガラスの嘴が光っていた。
(――まさか……、これって浣腸器では……!)
「気位が高い女にはこれが一番効く。人前で大便の強制排泄は最大の辱めだ」
「う、嘘でしょう……。そんなことが……。そんなことして何がいいの!」
「ふふふっ! よほどショックを受けたようだな。効果絶大だな。どうだ、言うことをきいて素直に尻の穴を見せるか、それとも究極の恥辱を受けるかだ」
「クッ! うぐんんんん……」
キリキリと奥歯を噛みしめたまま後ろを向いた冴子は尻を向けて上半身を前に倒していった。スラリとのびた細い足からプックリと扇情的に広がった厚みのある尻の双臀が徐々に割れて深い溝が露わになってゆく。いきなり恥辱の穴を開帳するという屈辱に顔が真っ赤に染まり悔しさで涙があふれてきた。
「良く見えんな。両手で尻の肉を割開け」
後ろから悪魔の声が追い打ちをかけてくる。人間としての尊厳を踏みにじる行為に耐え忍び、冷えきった尻タブに指をかけた。
あの卑劣な注入器で排泄する姿を見せるよりはよっぽどましだと言い聞かせて自ら排泄器官を晒していった。
「ほぉ、淡い色だ。まさに処女の色だ。可愛い窄まりだ冴子、うははは!」
「くうぅっ……。くっ、くうううううっ……」
歯を軋ませながら冴子は屈辱の姿勢を保っていた。




ようやく元の位置に立つことを赦された冴子はひざまずくように命じられた。冴子が厚いカーペットにひざまずくとベッドの上の黒い縄を手にした竹中が小手高に縄で縛っていった。
腕を極めると二重の縄が乳房の上下にまわされ、乳房が不自然な形に絞り出された。
「良い姿だ。片桐冴子、囚われの身となった感想はどうだ」
「くぅうう……」
自分の身体に縄がかけられ、自由を奪われ、不自然な形に乳房が変形させられると貶められていることをひしひしと感じる。
ベッドに座った竹中と対峙させられ、何も身に着けていない冴子はほつれた髪すら直せないまま、ひざまずかされている。
「さて、さっきも聞いたがお前は谷とどういう関係なのだ」
「噂があるのは知っていましたが、何もありません……」
「ほう、ではなぜ俺には噂すらしらぬ、と言ったのかな」
「そんなこといちいち答えるのがバカバカしかったからでしょう」
冴子は罪人のように尋問をされていることの屈辱感から、吐き捨てるように答えた。
「どうも俺には腑に落ちない。それにもましてお前の不遜な態度が気に入らない。お前は口のきき方がわかっていないようだな。その口をしばらくきけなくしてやろう」
ツカツカと冴子に歩み寄ると、広げた手で強く頬を掴んだ。外から締めつけられる狭まった口内から押し出された舌に素早く洗濯バサミがとめられた。
「ぐううううっ!」
すかさず2個目の洗濯バサミが舌に食い込まされると、2つの洗濯バサミをぶらさげて、はみ出した舌は元の咥内に戻ることもできずに涎を流し始めた。
「ふぐううっ……、うぐうぐううぅ……」
「これは愉快だ。なにが鬼の冴子様だ。うははははっ! たいしたザマだ」
髪の毛を掴んだまま竹中は嗤いながら冴子の無様な顔を眺めている。
「どうだ、赦してほしいか冴子」
冴子は涙の滲んだ目で犬のように舌を口からはみ出したまま、必死にかぶりをふって征服者の慈悲をもとめた。
「よしでははずしてやる」
舌についている洗濯バサミを外すとそのまま絞り出された乳房の頂点にこともなげにとりつけると、激痛に冴子の叫びにならない声がほとばしる。
「ぐああああああっ! 痛いいっ!」


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