デアイトサイカイ-16
「はっ……イケよ……」
自然とテオの肉棒に淫口を擦りつけてくるパルに、テオはニヤリと笑う。
これなら先にパルをイカせられそうだ。
「は あぁ 負……けないぃ〜」
油断したのが悪かった……スッと腰を浮かせたパルは、溢れる愛液の滑りを利用してテオを自分の中に滑り込ませたのだ。
「うあっ!?」
ずるんと呆気なく潜り込んだテオをパルはすかさず締め付ける。
「ぅあっ やべっ うっうぅっ」
予測していなかった快感にテオは一気に爆発してしまった。
「ああんっいっぱいぃ〜♪」
テオの射精の勢いで軽く絶頂を味わいながら、ぢゅるるると精も飲み込んでいく。
「う゛あ゛ぁぐぅっ」
次から次へと射精が続き、テオの頭が真っ白に霞んでいった。
「は あぁ……ごちそうさまぁ♪」
根こそぎ精を吸い尽くしたパルは、すっかり萎えたテオの肉棒を綺麗に舐めて掃除してやる。
もう快感なんか感じない程麻痺してしまったテオは、荒い呼吸を繰り返してぼんやりと夜空を見上げた。
(……一発で使いもんにならなくなるのが嫌なんだよなぁ……)
パル相手なら2、3回はヤレる自信があるのに……体位を変えて、散々鳴かせて、ドバドバ中出ししたいし、可愛い顔にかけて自分のモノで汚してしまいたい。
なのに一発でこれだ……男としての自信を無くしそうだ。
「なぁ……」
「ん〜?」
テオの肉棒を隅々まで綺麗にしたパルは、キチンとパンツとズボンを上げてやってからテオを見る。
「オレってどんな味?」
ランスは極上のワインでノアが甘いお菓子なら、自分は何なのか、とぼんやりした頭でテオは聞いた。
「ん〜…名人の手で育てられた幻の牛を、鉄人と呼ばれる超料理人が手がけて調理した肉汁溢れるステーキ……かな?」
「……それは美味いって事だよな?」
何だか胸やけしそうだが……。
「あったり前じゃん?!テオのが一番好き♪」
パルはガバッとテオに抱きついてちゅうっと口づけする。
「なら……いいや……」
テオはそのままスゥッと眠りについて、あどけない寝顔を見せる。
「……お休み、テオ」
パルは暫くテオに抱きついたまま彼の心臓の音を聞いていた。
2人きりの時間を独り占めしたい……魔物のパルが初めて特別を作った瞬間だった。
‥To be continued‥