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命令チップ03終章
【SF 官能小説】

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握手会-1

一流ホテルの一室からのびる長い行列。
「とうとう来てしまったよ」
手の中に黒く小さい命令チップを握りしめて緊張していた。

この命令チップは、つけた人の体入り、一週間後に僕の頭の中で現れるスイッチで、その人を操れるのだ。
それを使って好きな子で遊んでいた僕は、更にたかみを目指し、アイドルを僕の物にするためここまできた

列が進み、入り口の立て看板に桜木RIO握手会の文字が見えてきた。

今人気絶頂のアイドル、桜木RIOだ
歌に踊りと一級で、喋れば可愛く真面目な顔は美人で、角度によって美しさが変化する。
歌だけでなくバラエティにも出て人気の幅を広げているトップアイドルだ。
そんな雲の上のようなアイドルが僕の性奴隷となるなんて、考えただけでも昇天しそうだよ。

入り口まで来ると、前の奴らの頭の間からRIO本人が見えた。
新曲衣装の青いタイトな服を身にまとい、来る人の手を両手で握って楽しそうに話している。
「激可愛い」
TVで見るより小さく見える。
後ろに並んでいる奴は、僕にぶつかりながら覗いている
「いてて」なんだこいつ。

たかが握手だけに大金使って行列に並ぶ、こいつらの志の低さに哀れみすら感じるよ
お前らよく聞け、来週になれば、あの手は僕の物を握るんだぜ、と自慢したくなった。
そうこうしているうちに次は僕の番だ。
RIOが間近に見える、前かがみで握手して突き出した腰に目が離せない。
早く挿れたい。

「はい、どうぞー」係員が合図した。僕の番だ。
RIOは前の人とバイバイしてから、僕を見て目が合った。
ヤバイ緊張してきた。
RIOは手を差し伸べて僕の手を両手で包み込んで、
「こんにちわ〜 初めましてだよね?」握る手は細くて、僕の手汗を気にしていないようだ。

「あ、はい、ああの、いつも応援しています。」
「うん、ありがとうぉ 応援うれしいよ」
すげー可愛い、最高だ。
「CD全部購入しています、最初のアルバムの三曲目の”小悪魔娘にご用心”はRIOさんのダークな一面がみられて幅のある人だと思いました。 PVも横山氏の撮影した映像がとてもセンスがありRIOさんがとても綺麗にとれていると思います、あ、RIOさんは、いつ見ても綺麗ですが、横山氏はよく引き出してくれているとゆうか……」
緊張して何を話しているか分からないのにもかかわらず、RIOは嬉しそうに終わるまで聞いてくれる、
なんて優しい人なのだろう。
「そんなに私の事を知ってくれて、すごく嬉しいよ、”こあムス”はかなり演技指導してもらって苦労したんだよ、それと私も横山さんが作る世界は大好きなんだ」
全部答えてくれた、
あまりにうれしくて舞い上がって、目的の命令チップを忘れていた。

持っている左手をRIOの上に重ねる。
「ぼく、いつまでもRIOさんのファンでいます、CDも全部買います」
「うん、ありがとう、あなたの応援で私も頑張れるから」
手をがっしり握り、チップを押し込んだ。

これでRIOは僕の物だ、来週引退宣言してやり放題だ。
「はい、終了です。 こちらから移動して下さい」と係員が割って手招きする。
今は数秒だけど来週は24時間入れてやるからな、洗って待ってろよ、
僕は手を離しあとずさった。

カラン

「あれ、何か落ちたよ」テーブルに黒く小さいチップがある。
取り込まれてない!
なんだこれ、どうなってるんだ。

後ろにいた係員が手を伸ばしてきた。
ヤバイ、おっさんにチップが侵入してしまう。
「こ、これは、」焦って拾おうとした手を、他の係員が掴んだ。
その間にさっきの係員がチップを拾い上げて僕に見せる。
「これは何ですか?」
またもや、侵食しない。
どうなってる、壊れたのか

「それは時計の部品です」
しまった、見れば分かる言い訳だ。
チップを持った係員は僕の腕を掴み、
「失礼ですか、こちらに来ていただけますか」
と二人の係員に強引に引っ張られ会場から追い出されてしまった、
後ろを振り返るとRIOは笑顔で次の人に手を差し出していた。


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