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恥辱の檻
【SM 官能小説】

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恥辱の倉庫-1

 強烈なライトで目が眩んだ。
 真っ暗な中から幾つものライトがアキラを照らしていた。

 「なっ、何!」
 記憶が徐々に蘇る。
 港の倉庫街。Bar胡蝶蘭。
 心地よいバイオリンの音。

 “しまった!”
 
 「お目覚めのようですね、厚生省麻薬捜査官、中條アキラさん。女Gメンとは。男社会の麻薬Gメンの中、さぞかし優秀なお方なのでしょう」
 竜生会、ナンバー1の政男が言った。

 「ここは…」
 「これからアナタには女優になって頂きます。我々スタッフがアナタを女優として大いに盛り上げますので、思いっきり演技していただきたい」
 「一体、何!」
 
 アキラは体を動かした。左右の手首が皮バンドから伸びた鎖で固定されているようだ。
 足は自由がきく。
 おもいっきりもがくが、左右に引っ張られた腕で逃げることができない。

 眩しい光の奥、闇に何人かの気配がしているが、まったく顔などを確認することができない。
 
 何かが現れた。
カメラだ。大きなビデオカメラをかかえた男が近寄ってきた。
 顔につかんばかりに近寄るカメラ。ゆっくりと顔から胸、腰から足へと舐めるようにパンしてゆく。

 「離しなさい!こんなことして、ただで済むと思うの!」
 
 周りにいるだろう男達は無言だった。
 強烈なライトに照らし出され、もがくアキラをカメラが追っていた。

 三台のモニタ―がアキラを映していた。
 一番大きなモニターがアキラの恐怖におびえる表情からゆっくりパンして、上下に動いている胸を映し出していた。
白いシャツから大きく突起した胸が、黒いスーツを押しのけている。
 シャツの上からも、ボリームのある形の良い乳房であるこがわかる。

 カメラはウエストへとパンしてゆく。くびれた腰から伸びる足が何かを蹴るようにばたついている。
 他の2台のモニターは顔を映すものと、股間を映す専用の固定カメラだ。

 そのモニターを一人の男が皮張りの椅子に腰掛けて見ている。
 竜生会のメンバーから、ミスターと呼ばれている男だ。

周りには誰もいない。窓さえない完全な個室になっている。
 男がいる個室はアキラが繋がれている倉庫の中二階にある。
だが、そこにミスターがいる事を知るのは、政男だけだ。
その政男とて、ミスターの顔や素性さえも知らなかった。

 ミスターはサイド机の上にあるインカムをとった。
 “下着を残して、服を剥げ”

 “了解です。ミスター”
インカムは下の政男に通じていた。

 政男の指示はジェスチャーだけで、無言で伝えられた。
 数人の男達は暴力団の資金源となるAV撮影チームだった。
 既に幾人ものAV女優をさまざまな手管を使ってヨガリ狂わせ、それを撮影してきた海千山千の男達だ。
 
 突然体を男達に抱えあげられ、アキラは悲鳴をあげた。両腕は鎖で引っ張られ、万歳した格好になった。
 ばたつく足を両側から抱え上げられ、大きく広げられた。
 スーツのジャケットが両側から強く引っ張られ、続いてシャツも同じようにされた。
 弾けたボタンが飛び散り、コンクリートの床に散らばった。
 浮き上がった体の脇から伸びた男の腕が、ベルトをはずす。パンツの裾が一気に引かれ、下着姿のアキラの体が露わになった。
 歌舞伎の早替わりのように衣擦れの音を発して、一気に剥かれてしまった。

 ライトに照らし出されるアキラの姿。
 男達に抱えられ、空に浮いて見える。いくら、もがいてもその体が自由になることはなかった。

 普段スーツで押さえられている胸や腰が自由を得たように弾けている。
色白で健康なむっちりとした肌を男達にさらけ出された。

男達は全く無言だった。普段のAVでは、女優にあざけりや卑猥な言葉を吐きかける男達だったが、事前に申し渡されているのか声を発する者は一人もいなかった。
しかし、素人の、しかも本物の女Gメンを嬲れる興奮から異様な熱気を発しているのがわかる。
多くのAV女優を責めたててきた男達だが、所詮金目当てのアバズレ女を悦ばせているにすぎなかった。
だが、権力を持った国家公務員の麻薬Gメンの女をあらゆる手管を使って責めることができる興奮に息が荒くなるのを押さえることはできなかった。

大型のモニターに女が恐怖に目を見開いている顔が映る。

「止めなさいっ!」
必死の声をふりしぼっている。
周りからは女の声以外聞こえない。
大きな洋裁バサミが画面にあらわれた。

ちょきちょき

ハサミが女の顔の前で2回音をたてた。
それを見た女の目が更に大きく見開かれた。

ハサミが脇から差し込まれ、腕を伝ってジャケットもろともシャツを切り開いていく。右腕が完全にさらされると、今度は左腕にかかった。
左手首の最期の布を切り裂くと、脱皮したようにジャケットとシャツが落ちた。

大型モニターのハンディカメラはハサミの動きを追っているが、固定カメラは女の顔と広げられた股間に固定されていた。
ミスターは大型モニターをメインに見ながら、恐怖におびえる女の顔と白いショーツの恥骨の盛り上がりを映し出すモニターを交互に目で追っていた。



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