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初めてのレオタード
【学園物 官能小説】

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演技-1


「はい!!」
元気よく返事をして、フロアへと行進していく。
今回出場するのは部長の加藤と水谷、
そして美祐希、ことみ、真由美の5人である。
実力次第で上級生をも蹴落とす、強豪校らしい実力主義だ。
団体は5人1チームで演技することになっていて、
海藍大学はリボン2,フープ3の形をとっている。
最初はリボンは部長と真由美が持ち、残りはフープだ。

演技が始まった。
オーケストラながらもポップな曲調のBGMに合わせ
5人が一緒に、時にバラバラに動いていく。
そして難易度の高い、5人同時の投げ技を2回挟み
そこでリボンが美祐希に渡った。
少し移動を終えて、美祐希がソロで演技をするが、
そのソロを主張しつつ全体になじむように、残る4人が動く。
リボンを得意とする美祐希の本領が発揮される。
その絶妙なリボンの放物線と立ち回りで観客の視線を釘づけに。
この演技は、顧問の貝塚の案だ。


フィニッシュポーズを決めた
その瞬間、会場は拍手の渦に飲み込まれた。
やり切ったという表情のメンバー
うんうんと満足そうに頷く顧問
満面の笑みを浮かべる美祐希
そして苦虫を噛み潰したような顔をしてるのは沙妃だ
聖理大学は海藍大学の3つ前に演技を終えていた。
ロビーに戻ってくると、一気に男子が集まってきた
先程はことみ目当てが多かったが、今は美祐希が脚光を浴びている。
「新屋さん、ちょーすごかったっす!」「素晴らしく美しかった!」
「最後の笑顔、可愛かった!」「海藍に天使降臨やぁーーー!!」
賞賛の集中砲火を受け、本人はタジタジのようだ
「えっ、えっ…や、あの、えっと…あ、ありがとうございます…」


そしてことみは、早く着替えたい一心で
そそくさと更衣室へダッシュしていった。
そして更衣室前には、写真部の荒畑晴樹がいた。
「ことみちゃん、お疲れ様」
「ありがとうございます〜。じゃあ着替えてくるので…」
「待って待って。その前に1枚撮らせてよ」
「えっ…こんな姿、恥ずかしいですよぅ…」
「だいじょーぶだいじょーぶ、ほら行くよー」
どうもカメラを向けられると逆らえない性(さが)らしい
結局、1枚だけシャッターが切られた。
通路のほぼ一番奥にある更衣室前、人は殆どいない。
晴樹がアクションをかけた。一歩踏み出してことみとの距離を詰める。
「オレ、大学以外でもアマチュアとして読モの撮影補助とかしてんだけど
 ことみちゃん、オレの専属モデルにならない?」
さらに一歩近づく晴樹。思わず後退ったことみだが、後ろは壁だ。
「撮影場所もウチの部室だし、何でも好きな服着れるよ」
「えっ、モ、モデルですか!?」
ことみは表情を明るくするが、ちょっと怪訝な様子で尋ねた
「でも、私なんかでいいんですか……?」



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