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デリシャス・フィア
【その他 官能小説】

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-6

 次の瞬間、膣内の異物が暴れ出した。

「いやっ、あああ、ああっ、ひっ、あっあっ……」

 こいつはすげえ、という男の声が聞こえた。

「このバイブはただのバイブじゃない。スクリュー回転をするバイブさ」

 その言葉通り、優子の膣内は、ぎゅるると掻きまわされていた。
 快感までもが渦をつくっているみたいだった。

 もう喘ぐことしかできない口が、いやだいやだと歪むが、それは言葉にはならない。
 呼吸をすれば、ひい、ひい、ひい、と情けない声ばかりが途切れ途切れに出るだけだった。

 限界を超えそうだと思う暇もなく、優子はオーガズムへ達してしまった。
 波にさらわれていくような感じさえした。

 けれどもこれで終わったわけではない。
 快楽の因子はまだ優子の体内に潜んでいるのだ。

「ああん、ううっ、くん……」

 あそこがばらばらになっちゃう、こんなのだめ、こわれちゃう──。

 小さな悲鳴が室内に染み込んでいく。
 それは男と優子の耳にしか届かない。

「だめ、あん、ああ、いや、いく、いく、いく……」

 気を失う寸前の意識の淵、そこから先はオーガズムの海だった。

 優子は絶頂した。

 どうにかなってしまうと思うよりも先に、どうにかなっていたのだ。
 冷酷な暗闇に光が差したかと思うと、またすぐに次の暗闇がやって来る。
 それは新たな官能だった。

「はあうん、あん、あん、いい、ひいい、いく、いあ、あ、いく、いくう……」

 冷たい快感と、灼熱の快感が、優子を許す間もなくおそいかかってくる。
 自分の体に負荷がかかるたびに、強力な官能が生まれて天まで連れて逝かされる。


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