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贅の終焉
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唐突-6

貴女は本当に澄んだ瞳をしていらっしゃる。そしてその輝きも柔らかい。
いったいどんな美しいもの優しいものを見てこられたのでしょうね。
そうですか。特別なものではないのですか。では、やはり内面からにじみ出るものなのですね。

うまく言えなくて、申し訳ありません。うまく言おうとも思っていないし女性にこのように
自分の気持ちを伝えたことがないものですから、変ですか?非常識なことを言っているのでしょうか。
どうか気を悪くされませんように。

ただただ、貴女をこうして誰に遠慮もなく見つめていられるこのひと時を心から感謝したいです。
素敵だ。すばらしい。
貴女が目の前にいる。 ほかに誰もいない。

なんだか感動して泣けてしまいます。お恥ずかしい。
こんなに女性が愛しいものだなんて、どうして私は今まで知ることがなかったのでしょう。
何の不自由も感じなかったはずなのに、過去を悔やみます。
どうしてでしょう。どうして今頃なのでしょう。
それでも、今 生きている今貴女にこうして幸せを与えていただいている。

いいえ、本当に。貴女にこんなに幸せな気分を与えていただいて感謝しています。
ありがとう。ありがとう。

あ、お恥ずかしいです。年を取ると涙腺もゆるくなるとは本当なのですね。
人前で涙を流してしまうなんて。でも、貴女だからしかたない。
貴女の前にあっては、私はもう素になっていたいと心から願っています。
そうでないと、こんなむちゃなことをお願いしている意味がないのです。
どうせの悔いのない願望であるなら、最後まで悔いなく。です。

だけど、まだお会いして3度目なのに驚かせてしまいますね。
ありがとうございます。大丈夫です。うれしくて、感動してしましました。
あ、貴女のハンカチを・・結構です。 そんなきれいなハンカチを汚してしまいますから。
いいんですか・・・? ありがとうございます。

こんなに近くに来られると、戸惑います。
貴女のいい匂いがします。いいですか?もう少し近づいても。
何か、コロンを付けておられますか
何もですか。では 貴女の匂いなんですね。
いや、汗臭くないです。とてもいい匂いです。ドキドキしますが、トロンとなります。
もう少し、このまま いいですか。
すみません。 とてもいい気持ちです。

はぁ、もうこの香りは死ぬまで忘れないと思います。
いや、そんな優しい目で見つめないでください。自分の知らない自分がもぞもぞと動きだしそうです。
どうされましたか なにか私についてますか
さっき涙をふいた時の・・・・あ・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、どうして。
いいえ。そんな。あ、ありがとう・・・。驚きました。驚きましたが、もちろん すごくうれしいです。
いまのは、安心していいんですよね。
貴女も私のことを嫌ってはいらっしゃらないと。もちろん生理的にという意味です。
嫌がられていたり、嫌われていなければいいんです。
そう 思っていても間違いではありませんか?

あぁ、なんて素晴らしい日なんでしょう。本当に今日私の最後が訪れても悔いはありません。
貴女が私に微笑みと口づけをくださった。
今日に悔いはありません。十分です。

来月の第一木曜日は直接この部屋に来てくださいますか?今日と同じくらいの時間に。
そろそろお腹が空いたでしょう。
今日は和食でいかがですか?では 参りましょう。

そうそう、今日もぜひ私の気持ちをお納めください。
ぜひとものお願いです。
私のわがままを受け入れてください。

お願いします。


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