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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第15話-23


【双葉大】|   |   |   | |
【法泉大】|   |   |   | |

 双葉大学は、リーグ戦の規定により、前期と同じく法泉市営球場で、前期優勝チームの法泉印大学との一戦を迎えた。
 やはり前期と同じように、“安広寺”にて宿泊をした双葉大学の面々は、2戦目ということもあって、球場にも相手にも慣れたような雰囲気を持っていた。
「隼人さんのマウンドは、誰が引き継ぐのかな?」
 この試合での双葉大学は、先攻である。レガースだけを着用した桜子が、まだ空き地となっているマウンドを見遣りながら、隣に座る大和に呟きかけていた。
「…どうやら、“彼”のようだよ」
 グラウンドに散った野手陣を先手とし、ベンチからプロテクターを完備した捕手の梧城寺響と、並ぶようにしてマウンドに向かう長身の選手がいた。
「HAHAHAHA!」
 それは、前期の試合では一塁手を務めていた能面(のーまん)であった。
「でかいね…」
「そうだな…」
 2メートルを越す“隼リーグ最長選手”の彼が、更に小高いマウンドに立つと、それはもう高層ビルの如き有様である。“隼リーグ最小選手”である捕手の響きと並ぶと、もはや滑稽とも言えるぐらい、アンバランスな光景になる。
 しばらくのやり取りを終えて、響がマウンドから離れていった。能面は、投手がよくやるように、マウンドの土をスパイクである程度均してから、投球練習を始めるために、プレートに足をかけた。
「投手の経験は、あるみたいだな」
 大和が言うように、その脚捌きはよく慣れたものだった。天狼院隼人という存在があったので、ほとんど陽を見ることはなかったが、おそらく“控え投手”の一番手は、彼であったのだろう。
 セットポジションから、能面は投球練習を繰り返す。その長い腕は、スリークォーター(オーバーとサイドの中間)の位置で振られ、縦横に角度のある直球を投じていた。
「HAHAHAHA!!」
 記録を見るに、この試合が公式戦での“デビュー戦”になるのだろうが、その気負いもなく、調子はどうやら、絶好調のようである。
「バッターラップ!」
 主審の声を受けて、ウェティングサークルで能面の投球をじっと見ていた岡崎が、打席に向かっていった。
「プレイボール!」
 後期日程の第1試合が、始まりの時を迎えた。
 
【双葉大学 対 法泉印大学】

先攻・双葉大学
1番:岡 崎(遊撃手・4年・背番号 5)
2番:栄 村(右翼手・4年・背番号 9)
3番:屋久杉(一塁手・4年・背番号 3)
4番:蓬 莱(捕 手・2年・背番号27)
5番:草 薙(投 手・2年・背番号 1)
6番:吉 川(三塁手・3年・背番号 2)
7番: 浦 (左翼手・3年・背番号 7)
8番:片 瀬(二塁手・1年・背番号28)
9番:木 戸(中堅手・1年・背番号30)

後攻・法泉印大学
1番:大 仏(二塁手・2年・背番号 6)
2番:東 尋(左翼手・1年・背番号13)
3番:仙 石(一塁手・3年・背番号25)
4番:梧城寺(捕 手・2年・背番号 2)
5番:能 面(投 手・2年・背番号 4)
6番:磐 城(三塁手・2年・背番号 5)
7番:伏見坂(右翼手・3年・背番号 9)
8番:伊地知(中堅主・2年・背番号10)
9番:独楽送(遊撃手・1年・背番号 7)

 電光掲示板に記された、互いのスターティング・オーダーである。
 双葉大学は不動のラインナップであったが、天狼院隼人が引退した法泉印大学は、“東西交流戦”のメンバーにも選ばれた仙石主将が3番・一塁となり、三塁手には控えだった磐城(いわき)がスタメンとなっていた。


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