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性愛交差点
【その他 官能小説】

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性愛交差点-4

 ホテルへの道すがらも、部屋に入ってからも二人に言葉はなかった。不倫は初めてである。意を決したつもりでもちくちくと迷いが顔を出す。
(学校にばれたら……小枝子に知られたら……)
どうなる……。根は小心である。
 しかし若い肉体が眼前にある。ホテルの一室である。佇む美希が上目遣いに信彦を見ている。
(ここまで来たら仕方がない)
ようやく腹が据わった。

「シャワー浴びるよ」
信彦が言うと、美希は頷いて服を脱ぎ始めた。信彦は自分が先に浴びてくるつもりで言ったのだが、一緒に入るものと思ったようだ。

 動作はぎこちなかったが、ためらう様子も見せずに下着姿になり、脱いだ服を丁寧にハンガーに掛けた。
(ひょっとして、経験済みか?)
思っていると、背を向けたまま動かない。それ以上どうしていいか迷っているようだ。
(やっぱり……)

 太り気味でも女体の曲線はたおやかだ。何よりその白い肌に目を奪われた。薄暗い照明なのに眩しく浮き上がって見える。
 彼はその場で全裸になると美希の肩を抱いて振り向かせた。美希が顔をそむけたのは猛った陰茎が目に入ったからだろう。
「先生……あたし、初めて……」
美希の滑らかな背中をさすって軽く叩いて返事の代わりにした。その手でブラジャーのホックを外す。たわわな実が揺れて現れた。豊かな乳房に股間が吠えて跳ねた。


 ボディシャンプーで体中を泡だらけにして、立ったままの美希をやさしく洗う。えもいわれぬ柔らかさである。肌理の細かさ、滑らかさ、何という感触なんだろう。
 掌に伝わる美希の肌。触れる指先がそのまま吸い込まれていきそうな感覚がある。首筋から背に回り、腰のあたりで何度も撫で回す。脇の下に滑り込むと美希は笑った。
「くすぐったい」
しかし、尻を旋回してふたたび脇を潜ると美希はもう笑わなかった。代わりに息を乱し、切れ切れに呻くようになった。

 泡の中に、はにかんだような乳首が覗く。押し上げながら乳首を掠めた。
「ああ!」
美希の膝が崩れかかって信彦が抱きとめ、そのまま腰砕けのようになった。
 マットに座り込んだ美希の肩は乱れた呼吸で上下している。膝立ちで抱き合って激しい口づけを交わす。泡のぬめりと肌の感触が貫くような快感を生む。肌を味わう余裕などないほど高ぶってきた。

 陰茎はもはや痛みを伴うほど怒張して切迫した感覚が押し寄せている。
(そろそろ挿れよう)
一気に、しかも愛撫の流れの中で……。

 キスを繰り返し、太ももを摩り、唇を這わせて自然と股間を開かせていく。
(もう少しだ……)
掠めるように陰毛を梳く。繁みは薄い。至近に息づく花芯への期待なのか、脅えなのか、美希の体は小刻みに震えてきた。
 開いた脚と尻を撫でながら体を納めていく。美希は愛撫の快感に陶酔している。出来る限り予断を与えずに挿入しようと考えていた。

 先端が赤い潤いに触れんばかりになった時、信彦は亀裂を抉るように腰を沈めてのしかかった。
「ひっ!」
奇声が浴室に響いた。重なって、圧迫を感じつつ一気に突き出した。
「いやあ!先生!」
(すごい!すごいぞ!処女だ!)
「ひい!ひい!」
美希の脚は泳ぐように突っ張り、体は上へ上へと伸び上がる。そのせいもあるが、妻と比べると膣は狭い。それでいて柔らかいから繊細な摩擦感がペニスを包む。
「痛い、先生」
美希の目尻から涙が流れた。信彦は喘ぎながら腰を動かす。
「大丈夫、もうすぐだから、もうすぐ」
膣内の本能的抵抗が鋭い刺激となって、つーんと下腹が燃えた。
「うう……」
どっと射精が起こった。美希を抱きしめ、彼女の腕も彼に巻きついてきた。

 体を起こして引き抜いた陰茎に赤いしるしがみられた。ぐったりと脚を開いたまま、美希は惚けたように天井を見つめ、胸を上下させている。
 ややあって、とろりと精液がしるしを滲ませて流れ出てきた。

 その夜、信彦は乱暴にも二度目の交合を果たした。美希は抵抗はしなかった。挿入の時に顔をしかめたものの、重なると信彦にしっかりと抱きついてきた。そして後日、三度目の情事で彼女は白い肉塊から女になった。絶頂を迎えたのである。
 それからさらに夢中になった。美希も信彦も、である。特に信彦は自分が女にしたことで内心有頂天になっていた。口腔の愛撫を教え、いくつもの体位で美希の狂態を引き出した。彼女は信彦にのめり込み、子犬のように甘えた。


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