投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

飼育
【ロリ 官能小説】

飼育の最初へ 飼育 19 飼育 21 飼育の最後へ

その(4)-2

 その日以降、彼の心からカナは少しずつ遊離していった。身を焦がすほど募っていた愛しさが夢を見ていたように覚めていった。 
 彼女の『女』を発芽させたのは父親だった。……その衝撃に愕然とした。自分が愛しんで丹念に育て上げ、花開かせたつもりでいたのに、深層に潜んでいた『オトウサン』が関わっていたことで気がしぼんでしまった。
 これはあくまでも山野の分析にすぎない。カナの本当の心はわからない。しかし、
(おそらく、そうなのだ……)
カナは『愛』を求めて身を捧げたのだ。

 方向の定まらない憎悪に似た感情がじわじわととどまることなくわいてくる。自分の存在が寄る辺ない浮遊物に思えた。
(これまでカナに注いだ想いは何だったのか……)
 持って行き場のない虚しさ、徒労感、それらは嫉妬と混合されて劣情の刃となってカナに向けられた。

 山野は花園を踏みにじるようにカナを犯した。導く優しさなどかなぐり捨てていきなり押し込んでは精液を放出し続けた。
「うお!」
コンドームも着けない。初めから激しく打ちつけ、一方的に射精した。真夜中に寝ているところを突き入れたりもした。
(愛するのではなかったのか!)

 嗜虐的な行動は次第にエスカレートして、ある時後ろからアヌスに突き差した。
(ここは誰も知らないだろう。父親も未知であっただろう)
「いや!痛い!」
(初めての時も痛かっただろう)
前へ逃げるカナを引きつけ、強引に抜き差しした。
「痛い!痛いよ、おじさん!」
(オトウサンじゃないのか?)
「やめて!やだ!」
(そうはいかない)
目いっぱい開いたアヌス。体液に混じってペニスに血が付着しているのを見て山野は昂奮した。
(処女だ!処女だ!)
「くっ!」
射精の直前に引き抜き、そのまま女陰に差して放った。

 変貌した山野にカナは怯えを見せるようになった。
「おじさん、怖い……」
(俺は優しくないだろう)
「お尻はやだよ。切れちゃうよ」
顔を見ると涙をためていた。
それでも山野は連日無言でカナを犯した。

 カナが姿を消したのはそれから間もなくのことである。書置きはなく、郵便受けに鍵が入れてあった。胸が疼きながら、どこかほっとした気持ちだった。


飼育の最初へ 飼育 19 飼育 21 飼育の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前