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悪のショッカー軍団
【SF 官能小説】

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あくなき挑戦-1

題:あくなき挑戦

茂木は黄緑のドアを叩く
トントン
ドアが開きガウンを羽織った黄緑が顔を出した。
「どうした?」
「ああ、怪人に聞きたい事があるんだ、いいかな」
頭を掻いて「いいよ」とドアをあける黄緑
「カイ、お前に赤が用事あるんだと」と部屋の奥に呼びかけた。
「カイ?」茂木は黄緑に聞く
「ああ、名前が無いから怪人のカイにしたよ」
部屋の奥から少しガニ股で来た美少女に黄緑は、
「服ぐらい着てこいよ」とヘラヘラしながら自分のガウンをカイにかけた。
「お前に聞きたい事がある」と茂木は見下ろす。
しかし、カイは黄緑に向くと
「もう、飲んでもいいですか」と小声で口を半開きで話しかけた。
「あたりまえだろ、早く飲めよ」と黄緑も小声で怒る。
二人の会話をドン引きながら聞く茂木を、黄緑はリビングに招いた。
赤と黄緑がソファーに座り、カイはその前に立った。
沈黙して茂木が話しかける。
「黄緑、少し席を外してもらっていいかな?」
「おお!」何か勘違いしている黄緑は「俺の部屋汚すなよ」と嬉しそうに出て行った。
茂木はカイを見る。
カイの足は震えていた。
「お前に聞きたい事がある」
「なんでしょうか?」ガウンを寄せて、見下ろした。
「お前の糸を吐く機械は複製出来ないか?」
「?」
思いもしない質問に驚いたカイは聞き返した。
もう一度茂木はゆっくり聞いた。
「あの機械も支給された物だから私には出来ないよ」
「……そうか」少しは期待したんだが無理だった。
「あ、 でも、私頑張って複製するよ、私なら出来る、いやいややらせて下さい」
さっきと違う事を言っている。
「いや、いいよ」茂木が席をたつと、カイが足元にすがってきた。
「ほんとだよ、私なら出来るんだから、お願い何か私に手伝わせて、ここから出して下さい」
カイの本音が出てしまった。
肩を掴むと恐怖で震えている。
「お前たちは人類を壊滅に追い込んでるんだぞ、これ以上の恐怖を世界に与えてるんだ、分かるか」
「私達は命令に従うことしか出来ないんだよ、人間みたいに自分で死ぬことだって出来ないんだから」
自殺出来ないのか、
「カイ、聞いてくれ、多分この部屋にいるほうがマシだと思うぞ、下の階に移動したらもっと地獄だよ」
「……そんなぁ」その場に崩れるカイ
茂木はそんなカイに質問をする。
「本当にサイの弱点は知らないのか」
「グス グス 知らないって言ってるでしょ!」泣きながら怒っている。
「分かったよ、じゃあ埼玉はどんな怪人だ?」
「埼玉って上の事? それなら毒蛇だと思う」
これも強そうだ。
「千葉は?」
「千葉?東京の向こうならカマキリだよ」
「カマキリ! カマキリなら勝てそうだよな」
「分からない、あの鎌を何とかすれば勝てるかも」
「お前の糸で縛れば勝てるかな?」
「あの鎌はなんでも切れるから両手塞がないと切られちゃうと思う」泣き止んだカイは淡々と答える。
「なるほどな、んで基地はどこにあるんだ?」
「カマキリの家は地図を見れば分かると思う」
「地図か、白が持ってたな」
「ひぃいいい 白のお部屋は嫌よ、今日じゃないし行きたくない」
明らかに動揺している、白は何をしたんだろう。
「まったく、じゃぁ地図を借りてくるよ」と玄関に向かう。
カイは駆け寄り
「私が使う事を言わないで、白を呼ばないで下さい」
「わかったよ」茂木は白の部屋に向かった。

再び戻って、黄緑のドアを開けるとカイが玄関に座ってた。
「どうだった?」と聞いてくる。
茂木の後ろから白が顔を出す。
「カイちゃん、お暇なんだって?」
「ごめんな、白がしつこく聞いてくるからさ」茂木は謝った。
いやぁあああああああああああ

その後、千葉の基地の位置を聞き出すと茂木は黄緑の部屋を後にした。
白と二人になることを嫌がるカイを残して、作成会議室に向かう。
「お、もてぎさん、どうだった?」廊下で見つけた黄緑は茂木に近寄る。
「ん? 中々いい情報を聞き出せたよ」
「情報って、周りくどい言い方だだなぁ 赤も仲間になってよかったよ、なぁ〜」
ヘラヘラ笑う黄緑は完全に勘違いしてる。
「そういえば白が遊びに来たから今は二人でいるぞ」
「なんで白が来るんだよ! 今日じゃないじゃん」黄緑は血相変えて自分の部屋に向かった。
「おーい 後で作戦会議するぞ」と黄緑の後ろ姿に呼びかけた。

作戦室に入ると青がいて青と赤で千葉奪還作戦を計画した。
ヒーロー達を集収する。
神奈川奪還したばかりで浮かれているヒーロー達に次の作戦を伝えるのだ。
かなり遅れて黄緑と白が集合した。
「わりぃーね」と言いながら自分の色の席に座る。
神奈川を拠点に各県に遠征するのは大変だ。
まず、千葉、さいたま、東京の一角を制覇してヒーロービルを立てる。
現地の若者に呼びかけ、勇気ある人に戦闘服を着せて戦わせるのだ。
線付きは本場ヒーローにまかせてもらい、いずれは各支店で対処するようにする。
そして八割方制覇した暁には、まずは千葉のカマキリを仕留めに行くとゆう計画だ。
「各支店で捕まえた戦闘員はどうします?」と茶色が聞く
「当然、現地のビルで養う予定だよ」
「マジか、勿体無い」
「ヒーローも残り組と支店に行く人を分けて派遣するつもりだ、各支店でリーダーとして戦ってほしい」
世界には程遠いけど、確実に一歩ずつ前に進むヒーロー達
世界の平和は彼らの手にかかっているのだ。

完結


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