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透明な滴の物語
【同性愛♀ 官能小説】

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甘い囁き-2


必死の聡美はショーツとストッキングを無造作に引っ張り上げた。
畳んで置いてあったスラックスを取ろうとしたが、混乱のあまり掴み損ねて下に落としてしまった。
それを見て佐和子が代わりに拾ってあげると聡美が一つお願いした。
「お父さん来ないように見張っていてね!」
「いいわよ」
思わずそう答える佐和子からスラックスと掴み取ると、大慌てで部屋のすぐ向かいにあるトイレへと駆け込んでいった。
聡美が出て行った後の部屋には佐和子と浣腸の空容器が残された。
「ん?お父さん?お父さんって誰だろう…」
たぶん、浣腸による便意で混乱し、おかしなことを口走ったのだろう。
聡美に注入しきれなかった薬液がわずかに残る容器にキャップを嵌めながら佐和子は可笑しくなった。
「すごいな…。浣腸って」

トイレに駆け込んだ聡美は排便の第一波に襲われているところだった。
ビシュー!
尻穴から水鉄砲のように茶色く濁った浣腸液を放出し終わると、黒くて硬い便を機関銃のように連続して白い便器に叩き付けた。
便同士がぶつかる時にカタカタと響く鈍く乾いた音がその硬さを物語っている。
ブブーッ!
硬便に閉じ込められていた濃縮したガスが、急に開けた出口から逃げていく。
合宿研修を不安と苦痛に染めつつあった便が、とぐろを巻くように便器に落ちていく。
「あの時と同じだ」
聡美はそう思った。
あの時は母が、今回は佐和子さんが、浣腸で私を便秘の苦しみから救ってくれた。
おかげで、下腹で詰まってしまい自分ではどうにもできなかった数日間分の便を出すことができた。
少し落ち着き、自分のショーツの内側を見ると、粘液が糸を引いた証拠が光っていた。
自分の秘部を指で確認すると失禁したように濡れていた。
お腹の苦しさが引いて少し楽になった聡美は、興奮を慰めるためにその指を女の核へと移した。
解放感の中で、丸出しにされた尻穴を佐和子に覗き込まれている、先ほどの光景が思い出される。
「あぁ〜」
感じてしまって良いのだろうか、そう戸惑いながらも高鳴る興奮を抑えることができない。
塗らついた蜜で自身の核を擦ると電流が走ったように快感が突き抜けた。

佐和子は、救護室を出てこっそりとトイレへと入っていった。
「本当にお父さんは来るのかしら。見張ってなきゃいけないのよね」
有り得ないことだと分かっていながらその可笑しさに惹かれ、自分から騙されてみる気になったのである。
一方の聡美は、自分がトイレの前で見張るよう佐和子に依頼したことすら記憶になかった。
「あぁ〜、はぁ…」
トイレの個室から聡美のため息にも似た快感が漏れてくるのを佐和子は聞いた。
それは、先ほどまでの便秘に泣かされている呻き声とは違い、解放感と幸せに包まれたものだった。
「ふふ…、出たのね。良かったわ」
佐和子は思わず微笑んだ。
その表情はまるで、娘が苦痛から解放されたことを喜ぶ母親のようであった…。



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