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催眠の保健室
【学園物 官能小説】

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休憩中(雑談)-2

「そういえば..藍さんクラスにいるときもヒロ君の事少し警戒して
 るでしょ?なんか、ヒロ君が近くにいると態度が変わるから、藍さん
 がヒロ君の事好きだっていうこと最近バレバレみたいだよ」
「えーっ!!そんなぁー!どーしよー!!」
藍が両手で顔を隠し、うずくまった。
「あはははっ、急に態度を変えるからだよー。あははっ」
今までに無い、和やかな雰囲気だった。
「先生!その情報は誰から聞いたんですかっ?」
顔を真っ赤にしながら由美に話しかけた。
「誰って...ヒロ君が困ってあたしに相談してきたの。
 最近、男友達と女友達両方から藍さんの事で茶化されるって!」
「どーしよー...余計に意識しちゃう...」
また顔を赤くしてうつむいた。
「あはははっ。まぁー意識しないように努力しなさいっ」
由美はいつもと違った雰囲気で藍をからかっていた。

由美という人物はある意味、「普通」とはかけ離れた存在である為、
どこか一線を引いてしまっていた藍も恋愛の話をしているときは、
ごく普通の女性として由美と会話をしていた。

「まぁーヒロ君も満更じゃないからねー。彼女さんより藍さんの方が
 気に入ってるみたいだしー」
由美がボソッと口にした。
「えっ!!!先生っ。御子柴君がそんなこと言ったんですか!!?」
藍が急に席を立ち上がった。
「ううん。言ってないわよ。」
由美が冷静に返した。
「えっ....」
藍はゆっくりと椅子に腰掛けた。
「ただ...見てればわかるでしょ?」
そんな言葉に対して、藍は大きく首を横に振った。
「そう?ヒロ君わかりやすいじゃない。ふふっ」
「どーしてわかるんですか?」
真剣な眼差しで由美をジッと見ている。
「あらっ。随分食いつくわね。んふふっ。」
藍はまた顔を赤く染めた。
「あたしはカウンセラーよ。人の心を読むプロなのっ!」
嫌味の無い優しい口調で自慢した。

「ヒロ君の心境はね...元々、藍さんのことは一目置いていたと思う。
 悪い意味でね。それが自分を好きな事の裏返しと知って意識し始めた。
 永瀬優奈...彼女という特別な存在...だった。
 あたしがこの学校に来てから非日常的な生活が流れ始めた。そこから、
 ヒロ君の中の「特別」が変わった。彼女という特別な存在は一気に
 色あせた。ヒロ君からすれば刺激すら感じないと思う程に...
 特別な存在は永瀬優奈から西園寺由美・望月藍へと変わってしまった。
 望月藍は同じクラスの人気のある可愛い女の子。その上、自分を慕って
 いることも知ってしまっている。
 ヒロ君が意識しないはずがないじゃない?
 まぁーヒロ君の演技力も相当凄いから周り人は気付きもしないだろう
 けど...そんなとこかな!」

藍は呆然として聞いてる。そして、おそらく今聞いた事が事実なのだろう
と思った。藍は何も言葉が出ない。
「まぁー、ヒロ君の中の順位は1位があたしでー。2位が藍さん。その
 ずーっと下に3位の彼女さん!ってとこかなー。あははっ。
 あたしとは歳が離れてるし、教師と生徒だから。実質、藍さんが1位よ」

藍はそれ程嬉しさは無かった。今の由美の話を聞いて、彼女の優奈を超え
るには由美という存在が必要不可欠と思ったからである。

「あと、もう一つ。ヒロ君は彼女さんとは別れないと思う。あたしが
 彼女さんとは別れなくてもいいって言ってるし。
 ヒロ君優しいから、別れるときはちゃんとした理由がないと別れないと
 思う。当分は気持ちの整理が付かないと思うから、それまでは関係が続く
 んじゃない?」

藍自身、裕人と付き合いたいという感情は無かった。ただ好きという感情。
由美という存在の影響だということは自分でもわかっていた。



由美は改めて藍の感情を理解し、笑みを浮かべた
これからの事を考えると身体はゾクゾクしていた


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