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『桃子記念日』
【痴漢/痴女 官能小説】

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『桃子記念日』-5

「恥ずかしがらなくてもいい。とても、美味なんだから」
「あ、んっ……あ、お、にいちゃん……!」

 べろ、べろべろっ、べろべろべろっ……

「ん、んんっ、あふっ、く、くうぅっ!」
 宗佑の舌が、桃子のその部分をしゃぶり尽くさんばかりに、全体に行き渡って嘗め回している。その動きに桃子は反応して、舐めてもらって、綺麗にしてもらっている最中だというのに、膣口からまた蜜が溢れ出して、その部分を潤わせてしまっていた。
「なかなか綺麗にならない」
「お、おにいちゃんが、舐めるから……」
「スケベな桃子は、感じてしまったわけだな」
「ス、スケベなのは、おにいちゃんもだよっ」
 電車内での“痴漢ごっこ”から始まり、公衆トイレの中で“焦らしプレイごっこ”をしている今、衆人の目や耳があるところにも関わらず、同意の上で“スケベなこと”をしていのは間違いない。
 つまるところ、二人とも“スケベ”である。
「“お嬢様大学”を卒業したのに、スケベは、直らなかったか」
「ううぅぅ……」
 “スケベ”と連呼されて、桃子は少し、拗ねていた。
「はは。でも、桃子がスケベでも、俺は、桃子のことが大好きだよ」
「おっ、おにいちゃん……も、もう……いきなり、そんなこと……」
「だから、チーズみたいな味のする桃子の“ここ”も、俺は好きだ」

 ぺろっ…

「あ、んっ……!」
 再び、舌によって陰唇を嘗め回される。舌の愛撫にさらされる部位から、甘い刺激がたちまち立ち上って、桃子を酩酊した気分にさせていった。
「きもちいい……おにいちゃん……あ、ああっ……」
 愛しの従兄に、トイレの中で“クンニリングス”を受ける桃子。狭い個室に、女の匂いを充満させながら、桃子は、自ら発したその匂いにさえ、官能の酔いを高ぶらせていった。
「また……また、イ、イキそうだよっ……あ、んくっ、あぁっ……!」

 ぺろぺろっ、ちゅぷちゅぷ、ぺろぺろぺろっ……

「や、ああっ、お、おにいちゃん、おにいちゃんっ、あっ、あっ……!」

 じゅるるるるっ…

「んふぅうぅっ!」
 膣口に唇で吸いつかれ、思い切り愛蜜を啜られた瞬間、桃子の腰が弾けて震えた。本日二度目の、エクスタシーを迎えたのである。
「あっ、うぅっ、ん、んふぅ……」
 びくびく、と、体を跳ねさせながら、腰が妖艶に前後する。宗佑の目の前で、桃子は絶頂の反応をしている浅ましい自分の姿を、淫らに晒し続けていた。
「は、ふぅ……」
 波が収まり、桃子の体から力が抜けた。陰唇から垂れる淫蜜は、お尻のところまで到達し、筋を幾つも作って、便器の水溜りに落ちていった。
「桃子、すっきりしたか?」
「う……ん……あ、でも……」
 不意に桃子は、宗佑に向かって差し出す格好をしていた腰を引き、陰裂が便器に対して垂直になるように姿勢を整えた。
「桃子?」
「………」
 ジェット水流を思わせる激しい水音が、桃子の股間から迸った。舐められ嬲られ、性の高みに達したことで、逆に緩んだ膀胱が、尿道を通してその生理現象を発露させたのだ。
「やれやれ、はしたないぞ、桃子」
 目の前で、従妹が放尿する様を見せられることになり、さしもの宗佑も苦笑を禁じえない様子だった。
「お、おにいちゃんの、せいだもん……」
 一方で桃子は、派手な音を股間から便器に向かって鳴らしながら、それでも、開放されている生理現象の心地よさに、蕩けた表情をしていた。


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