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『桃子記念日』
【痴漢/痴女 官能小説】

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『桃子記念日』-4

「………」
 陰毛を除去された桃子の股間は、その濡れ光った様態を余さず宗佑の眼下に晒されている。
「また、とろっとしたのが、出てきた」
「や、やだぁ……」
 膣口から白い濁りを混ぜた“愛蜜”が幾筋も垂れて、桃子のお尻の下にある便器に糸を引いて落ちていった。
「どうした? あそこのドロドロ、トイレットペーパーで拭かないのか?」
 わざわざ“M字開脚”になったというのに、宗佑は素っ気無い。それが、焦らしなのか本気なのか、時々分からない時がある。
「……しいの」
「ん? なんだって?」
「お、おにいちゃんに、アソコ、きれいにして欲しいの……」
 だから桃子は、ねだるように催促をした。こうでもはっきり言わないと、自分が誘っていることを、宗佑はスルーしてしまいかねない。
「桃子、おねだりをしていたのか」
「わ、わかってたくせにっ……!」
 “焦らしプレイごっこ”に、いつのまにか突入していたようだ。
「はは。まあ、悪く思わないでくれ」
 ちゃんとしてあげるから、と、言うより先に、宗佑の顔が桃子の股間に向けて、一気にがぶり寄ってくる。
「桃子のここも、立派な“女の匂い”を出すようになったな」
「や、やぁっ、嗅がないで、おにいちゃん……」
「まだここが一本線だったときは、おもらししたときに、よく拭いてあげたものだ」
「い、いつの話をしてるのよっ……あ、んっ……!」
 どれだけ焦らしが続くのかと桃子は思ったが、やにわ、敏感になっている股の中央に、柔らかい感触が生まれて、体をびくりと震わせた。
「ん……ちょっと、塩辛いな」
「や、やだぁ……ペロペロしないでぇ……」
 宗佑が舌を使って、ドロドロの股間を舐めてきたのだ。時間を置いてしまっているから、空気に触れたことでその粘り気は塩分濃度を増し、宗佑の舌の上に、そうとうな濃い味を生み出しているのが、桃子には想像できた。
「んっ、あ、ん……んんっ……!」

 ぺろ、ぺろ、ぴちゃ、ぴちゃ、ぺろ、ぺろ……

「あぅ……ん、んく……んぅ……!」
 丁寧に丹念に、宗佑の舌が桃子の陰唇と粘膜を舐め嬲ってくる。女のにおいを発するようになった愛しき従妹のその部分を、心ゆくまで味わおうとしている、宗佑の舌使いであった。
「……これが、“桃子の味”なんだな。少し、チーズに似ているかもしれない」
「や、やだっ……そんなふうに、いわないでっ……!」
 “あそこ”を舐められて、“味の品定め”をされるというのは、非常に羞恥を煽るものである。発酵食品に擬する味と言われて、それがとてもいやらしいものだと言われているように桃子は感じて、恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆い隠していた。


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