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『桃子記念日』
【痴漢/痴女 官能小説】

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『桃子記念日』-29

「あん……垂れちゃう……おにいちゃんの、垂れちゃうよぉ……」
「だいじょうぶだ……いまは、これを、つかうから……」
 激しい射精に意識を朦朧とさせながら、桃子のケツ穴に潜り込んでいた親指を引き抜き、自由になった右手をつかって、宗佑はジーンズのポケットから一枚のシール状のものを取り出した。
「桃子、こぼすな、よ……」
 そうして、奥深くまで突き刺さっている己の“業茎”をゆっくりと引き抜く。
「ん、ぅ……」
 言いつけどおりに、桃子は、痺れている下半身に渾身の力を込めて、膣口をなんとか塞ぎ、中に出された宗佑の精子を漏らさないように踏ん張っていた。
「よしよし、いい子だ……」
 宗佑は腰を支えていた左手も離すと、右手に持ったシールを台紙から剥がして、伸縮性のあるそのシールの接着面を、様々な体液で濡れ光っている桃子の陰裂がすっぽり覆いかぶさるように、貼り付けた。
「ひゃっ……!」
 何かが、たっぷりと胎内に精子を充満させたままの“入口”をふさいだ感触に、桃子は体を震わせた。
「お、にいちゃん、これ、なに……?」
「前貼り、だよ」
「マエバリ……?」
「ポルノ映画とかで……女優さんが、ベッドシーンのときに……良く、使うものさ……」
 撮影に支障が出ないように、陰部を覆い隠すためのシールである。宗佑は、いつかそれを桃子に使おうと、あらかじめポケットにしのばせていたのだ。
「桃子の、アソコの毛はいま、つるつるだから、剥がすときも痛くないはずだ……」
「ほ、ほんと、に……?」
 かつて、お尻の穴の周りの毛をむしられたときの痛みを、桃子は思い出していた。
 ようやく身体が落ち着きを取り戻し、身支度を簡単に整える。
「ばれるかな」
「ばれるかも」
 濃密に残った、男女の香り。もうあと十分ほどで、館長の大崎望と、あのメイドさんが部屋にやってくるであろうが、それまでにこの香りは、消え去らないであろう。
「まあ、パンツ穿いてない時点で、変態に思われるだろうからいいか」
「よ、よくないよっ!」
 そういえば、写真撮影のため、ウェディング・ドレスを着るだろうから、その着付けで服を脱ぐことになる。
 パンツを穿いてないどころか、宗佑の出した精子を充満させたまま“前貼り”をしている状態の桃子を見て、いろいろと尋常でないことは気が付かれるに違いない。
「ど、どうしよう……桃子、変態だって、いわれちゃう……」
 なぜか、嬉しそうにも見えるのが、困ったところである。
「……でも、大丈夫そうだぞ」
「えっ……?」
 一方で宗佑は、実は随分と前から、ドアの向こうに人の気配を感じていた。


 『すごかったですね、望さん。あのお二人、とってもすごくて、ステキなエッチをしてるんですねぇ』
 『こらっ、興奮するんじゃないわよ、碧っ』
 『あぁ、あのお二人の、淫らに乱れて愛しあうステキな姿を、写真にお撮りしたいですぅ』
 『捕まるし、営業停止になっちゃうから、絶対やめなさいよねっ! アンタはあとで、浩志さんにしてもらえばいいでしょうがっ!』
 『もちろんです。ビデオ廻しながら、いーっぱい、してもらいますわ』
 『変態! アンタ、ほんとに、いろいろ吹っ切れたわねぇ……』
 『浩志さんの“愛”のおかげです』
 『……ごちそうさま』


「………」
 ドアを挟んだ向こうに、二人も出歯亀がいたことを、桃子は知って、その可愛らしいほっぺたを紅蓮の色に染め上げたのであった…。





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