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『桃子記念日』
【痴漢/痴女 官能小説】

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『桃子記念日』-22

「ぁ……あ……」
 風が吹きつけるまま、スカートが捲り上がった状態で、パンツを穿いていない下半身を丸出しにして、呆然としている桃子。
「桃子の“つるつるマ×コ”、見られたようだな」
 宗佑は、しかし、慌てた様子がない。桃子の手をそのまま引いて、歩き続けている。桃子の、風に捲くりあがるスカートを抑えようともしないで…。
「!?」
 またしても、“なんじゃこりゃあ!”といった表情を貼り付けた青年が、自転車で隣を通り過ぎる。線路沿いのこの細い道路は、自転車がよく行き交うところらしい。その後も、3台ほどの自転車が通り過ぎて、中にはあからさまに“おいおい、こいつら変態か?”という、蔑みの表情を与えて来る者もいた。
「………」
「おっと」
 がくり、と、桃子の膝が崩れた。その肩が、少し震えている。
「桃子?」
「………あ、ふぅ……はぁ……」
 虚ろな表情で、口をだらしなく開き、涎を垂らしていた。桃子は、エクスタシーを感じていたのだ。
 そして、それだけではなかった。
「ん……は……ぅ……ふぅぅっ……」
「おや」
 せせらぎのような音が聞こえたかと思うと、しゃがみこんだ桃子の股の下に、浮かび上がるようにして“水溜り”ができあがっていく。
「くっ……ん、んんっ……ぅ………」
「おやおや」
 さらに、滑稽に空気が震える音を断続的に響かせながら、尻の下に“丘”ができあがり、周囲に、特有の刺激的な臭いを漂わせた。
「えへへ……おにいちゃん……ももこ、“おいぬさん”だよ……」
 桃子は、正気を失っている様子であった。
「“おいぬさん”だから……おそとで、ももこ……ちっちも、う×ちも、しちゃったぁ……」
 “おいぬさんのお散歩ごっこ”に、いつのまにか、桃子は入り込んでしまっていたらしい。“露出プレイごっこ”を通して、桃子に変態性の高いスイッチが入ったようだ。
「やれやれ」
 “前”から出たものはともかくとして、“後ろ”から出たものはそのまま物質が残ってしまう。宗佑は苦笑しつつ、どうしたものかと思案を重ねている。
「しばらく、ケツは拭けないぞ。紙を、持ってないんだからな」
「えへぇ……」
「コンビニが見つかるまで、気持ち悪くても我慢するんだ」
「はひぃ……」
 全てを出し終えた桃子を、後始末も何もしないまま立たせる。そして、スカートの裾だけは元に戻して、股と尻を汚した状態の従妹の手を、それでも優しく引きながら、再び歩き始める宗佑であった。


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