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女友達
【その他 官能小説】

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お招き訪問-2

それでとうとう土曜日が来た。
俺は余所行きの服なんて特にないから、ジーンズとTシャツで表で待っていた。
そしたら黒い大きなセドリックが目の前に止まったじゃないか。
ピカピカに磨いてあって、周りの景色が車体に全部映ってるって奴だ。
エンジン音が全くなく静かに停まったらスーツを着た運転手が降りて来た。
俺に一礼すると後部席のドアを開けて手で招いた。中に乗れってことだ。
中に乗ると海山春香がちょっと小奇麗な格好して待っていた。
「松原、だいぶ待ったかい?」
お……おう、そんなに待たない。ほんの10分か15分だ。
それにしてもお前いつもはジーンズなのに、今日はなんでスカート履いてるんだ。
しかもちょっと小洒落た帽子まで被りやがって。
「僕は休日はいつもこんな格好だよ。これでも女の子だからね」
ドアを閉めた運転手は前に乗って車を静かに発進させた。
車に乗っている間、俺は正直落ち着かなかったね。
だって、春香の奴がいつもと違う雰囲気なんで、勝手が違うっていうか。
だけど女の香りをプンプンさせているって訳でもない。
なんか自然にこいつも女だったんだなって感じさせるってとこかな。
「おい、松原。さっきからなんで黙ってるんだよ」
だから、どう相手にしたら良いか、戸惑っているんだよ、俺は。
「いつもの調子で頼むよ、僕も緊張してくるから」
だから、お前もいつもの感じで来れば良かったんだって。変えるなよ、突然。
「週末はいつもこうだから」
そのいつもは俺の知らないいつもなんだって。あれれ、もう着いちゃった。
な……なんだ、こりゃ。ずいぶん大きな門だな。電気で開くのか?
それにしても、3階建てのお屋敷じゃないか! 大きさは学校なみだよ。
おいおい、ドーベルマンが走って来たぞ。か……噛み殺される。
「スパルタカス、この人はお客さんだ。向こうに行ってなさい」
古代ローマの剣闘士の名前か。ば……番犬いるじゃないか。
「うん、家の中にはいないからね」
じゃあ、俺は室内犬代わりか。
げげげ……メイドさんが迎えに出てきたぞ。やっぱ、春香。お前お嬢さんかよ。
玄関入るといきなり吹き抜けの大きなホールで。天井からはシャンデリアかい。
いったいこのシャンデリア掃除するときどうやるんだ?面倒そう。
おまけに螺旋階段が3階まで続いている。
へえーー、エレベーターもあるんだ。これに乗って3階まで行くのか?
 


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