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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第14話-31


「あ、あっ、せ、誠治さん……」
 バスルームの中で、流れるシャワーの音と共に響くのは、葵の艶声であった。
「おや? 洗っているだけだというのに、随分といやらしい声をだすのですね」
「い、いや……そんなふうに、言わないで……」
「ふふ……かわいいですよ……」
「いやぁ……」
 誠治に背中を向けて、壁のタイルに両手をついて、お尻を突き出すような姿勢でいる葵がいた。
 そして、突き出されたその尻に向かって、シャワーを流し当てながら、股間に指を添えている誠治の指使いは、明らかに“洗っている”のとは違う動きで、葵の陰唇を嬲っている。
「ヌルヌルが、なかなか綺麗になりませんねぇ」
「あ、あぁ……い、いわないでぇ……」
 葵と誠治は、夜も明けきらないうちからバスルームに二人して篭もり、こうやって乳繰り合っているわけである。しかし、その始まりが、葵を苦しめている“悪夢”にあったことを思えば、この行為を通して、彼女の精神を浄化させようとしている誠治の指使いにも、正当性が訴えられてしかるべきであろう。
『ご、ごめんなさい、誠治さん……』
 この日、あの“悪夢”を連日で見てしまった葵は、自律できなかった生理現象によって、またしても“おむつ”を汚してしまった。
 今日は、漏らしてしまった尿の量が多かったようで、誠治の手によって開帳された“おむつ”はずっしりと重く、その中も真黄色になっており、滴りが落ちるほどに股間の陰毛も濡れていて、いつもより強いアンモニア臭を漂わせていた。
『こんな……こんな、お漏らしばかりして……私、赤ちゃんです……』
 葵の情緒が、不安定になっていた。
『ごめんなさい……ごめんなさい……』
 三夜も連続して“おねしょ”をしてしまえば、そうなってしまうのも仕方のないところであろう。いくら“おむつ”によって、夜具を汚さなくなったとは言え、いい歳をして“お漏らし”をしたことには変わりがないので、羞恥と情けなさが綯交ぜになって、彼女の心を乱してしまったのだ。
『うっ、うっ……ご、ごめんなさぁい……う、ううっ……』
 葵の泣きさざめく声が、部屋の中に響く。幼児返りにも似た葵のその様子は、“悪夢”を見てしまった彼女の心が壊れないように、“無意識の自衛”をしているものだと思われる。
『ふふ。そんなに泣いていては、本当に“赤ちゃん”になってしまいますよ?』
 もちろん誠治は、連日連夜、度重なる“夜尿”を葵が犯してしまっても、それを厭う気持ちなど全く湧いてこない。
『さあ、綺麗にしましょう』
 誠治は、漏らした名残で股間を濡らしたまま、顔を押さえて泣いてしまった葵を抱えあげ、そのままバスルームに運びだした。
『誠治さん……』
 まるで童女のように、成すがまま衣服を全て脱がせてもらって、バスルームの中に入って、全身にシャワーを浴びせてもらいながら、頭を撫でられた。
『気持ちいいですか?』
『はい……』
 その労りが身に沁みて、葵は、自分の全てを受け入れてくれる誠治の姿勢に安心をして、心に安寧を取り戻したのだった。
『お尻のほうも、洗いますよ。こっちに向けて、突き出してください』
『は、はい……』
 そして、葵が背中を誠治に向けて、愛らしいそのお尻を彼の言うように“突き出した”ときから、“洗う”という行為が、“触れ合う”男女の戯れに変化したのである。


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