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爛熟女子寮
【学園物 官能小説】

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爛熟女子寮(1)-2

 家から通えるのに無理を言って寮に入れてもらったわけは単純明瞭で、好きな人と自由に会いたかったからだ。相手は受験のためにホルンの個人レッスンを受けていた先生。その人が初体験の男性だった。年齢は30代半ば、背が高くて清潔感を感じさせる人だった。初めて会った時に胸がきゅんとなったのを憶えている。話し方がすごく優しくて私は舞い上がってしまった。

 二人きりのレッスンはいつも緊張した。真面目な人だったから勉強のことばかりで雑談すらほとんどなかった。でも、通ううち、先生が私の体を意識していると感じるようになった。微妙な視線の動きが感覚として胸や太ももに刺さってくるのである。それは言葉で表現するのは難しい。実感がないのに肌が感じるのである。そのちらちら見るじれったさがますます私の気持ちを煽ることになった。
(抱かれたい…)
処女喪失に抵抗感がなかった私は意を決して行動を起こした。

 その日、先生のマンションに行く前に私は挑発の仕掛けをした。制服のリボンを取ってブラウスのボタンを3つ外した。上から見ると胸の谷間が覗く開き具合になる。それを見れば刺激を受けて『何か』起こるかもしれない。ちょっとどきどきしてそれだけで体が火照ってきた。

 思惑通りだった。いつも先生は横に並んで座ったまま模範演奏を交えながらレッスンをするのに、この日は途中から立ち上がって、
「姿勢がよくないな」
私の周りを歩きだした。そんなこと、したことはない。
「そこはもっと強く。音が割れる寸前まで強くていい」
「スラーだよ。歌って、十分伸ばす」
次々と指示が飛ぶものだから譜面から目を離せない。でも先生の視線は痛いほど感じていた。先生は何度も私の斜め後ろに立った。
(胸元を覗いている…)
肩越しから膨らみが見えるはずだ。私のサイズはCカップで、まあまあの大きさ。自分でも形はいい方だと思っている。

 一曲が終わって、暑い振りをして胸元を広げたら喋っていた先生の言葉が急に途切れた。自分で覗くと谷間どころかブラジャーまで見える。今日はショーツとお揃いの薄いブルー。立っている先生からはもっとよく見えるにちがいない。そう考えたら頭がぼうっとしてきて、2曲目の譜面が追えなくなって音も滅茶苦茶になってしまった。先生を見上げると踏ん張ったみたいに顔が赤い。

「どうしたの…ミスばかりして…」
先生の喉がゴクッと動いた。その動きがなぜかとてもセクシーで、私は突然息が乱れてきた。
「先生…」
楽器を置いて立ち上がった。そして大胆にもボタンをもう一つ外すと、胸を突き出すようにして指先で襟を弾いてみせた。期待を胸に秘めてやってきたといっても、あらかじめ考えていた仕草ではない。自分でもよくそんなことが出来たと後から思ったけど、きっと先生の反応を確認して、チャンスだって判断したからだろう。体が求める咄嗟の行動だったようだ。

「志乃ちゃん…」
私はその言葉を聞いて足元がふらついた。全身に熱が走って体が浮き上がるような心地になった。
(先生から志乃って呼ばれた…)
幸福感が一気に胸に満ちて来た。先生に下の名で呼ばれたのは初めてだった。いつも、君は、とか、佐伯さんって言われていたから、急に二人の距離が縮まった実感が迫ってきたのだった。

 先生は私の肩に手を置くと、ゆっくり顔を近づけてきて口づけした。
(!初めてのキス)
口を塞がれた息苦しさ。鼻息が交差する。
(先生とキスしてる…)

 生温かい舌が入ってきて私の歯茎をなぞる。私は歯を閉じて受け止めているだけである。
ディープキスのことは知識として知っていたけど、いざとなると混乱してしまって応じる余裕はない。じっとしているだけで精一杯だった。

 先生の手は背中に回ってきた。さらに下へと移動してくる。お尻が揉まれて、
(ああ…)
うっとりしてくる。そうしたらいつの間にかスカートが捲られて下着に入ってきた。
「あう…」
感じちゃう。…お尻の谷に指先が……。痺れるような快感が背筋を貫いた。直後、花園が潤ったのがはっきり分かった。蜜が絞り出される瞬間の感触が伝わったのは初めての経験である。

(セックスが始まったんだわ…)
「先生…好き…」
「志乃ちゃん…可愛いよ」
力が抜けて膝が崩れかかった私を先生は抱き上げて、そのままソファに重なった。
(先生に抱かれた…)

「志乃ちゃん…いいの?今日はいいの?」
先生の息も乱れている。
「うん、いいの…」
私が頷いたのは結ばれたくて来たのだから容認の意味である。でも先生は妊娠が心配だったようだ。私はその時、そこまで頭が回っていなかった。

 先生もかなり昂奮していたようだ。スカートを捲ると少し乱暴にショーツを引き抜くように脱がせると、
「ああ、すごい…」
私の下半身を見て低い声を上げて大きく息をついた。
「志乃ちゃん…」
焦ったのか、ブラウスのボタンを外そうとしてうまくいかない。何度かやって、諦めてすぐに自分も脱ぎ始めた。
 二人の息遣いだけが聞こえる。先生の視線は『私自身』。股を開いたままでいたのは体に力が入らなかったからである。頭の中は朦朧としていた。意識はあったけど、何だか絶えず波に揉まれているような感じだった。やっぱり初めてのことだから無理もないと思う。

「大丈夫?」
「うん…」
「いいの?いいんだね」
「うん…」
先生がにじり寄ってきた時、ちらっとペニスが見えた。ほんの一瞬だったから、ああ、あれだ、って、思っただけだった。


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