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天野安冶の受難
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女友達の訪問-2

サッシーは俺が紅茶を入れている間、部屋を見回していたんだ。
やばい! 
甘粕のくれたプレゼントを本棚のコミックと一緒に並べておいたのを忘れてた。
「な……なんだこれ? 兄と妹が……こんなのが好きなのか?」
サッシーは『僕の妹ーー木の実アリス』を両手に持って顔に近づけてストーリーの説明を読んでいる。
それを持つ手は震えて、顔はだんだん赤くなって来た。
言っとくが恥ずかしいから赤くなったというより、顔の表情から判断すると怒りで赤くなっている感じだ。
俺は一応説明義務があると思って紅茶カップを配りながら言った。
「それは俺の友達が誕生プレ「ベチャッ!」」
な……何があったかというと俺の分のショートケーキを……顔にぶつけたんだ。

な……なにをしやがる!
「僕はもう帰る! 気分は最悪だよ」
それは俺だろう! 言い忘れたがサッシーは自分のことを僕という。
ああ、この際それもどうでも良い。
なんでケーキを無駄にするんだ? じゃなくて、なんで顔にぶつけた?
あれれ、じ……自分の分のケーキを手に持って行こうとしてるぞ。汚ねえぞ!
それは俺に置いて行け! 
ヨッシーはサッシーを引き止めた。
「サッシーったら。天野だって生身の男だよ。
そのくらいは目を瞑ってやろうよ」
「もちろん、男だからエロDVDの1本や2本なんとも思わないけど、イモセンはやだ!」
イモセンというと芋煎餅のことか?
「馬鹿! こういうのが好きな奴を言うんだよ。妹専門だからイモセン!」
か……勝手にそういう略語作るなよ。聞いたことねえぞ。
お前の中でブームなのか?
で、なんでエロDVD一般は良くてイモセンDVDは嫌なんだ?

 


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