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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第11話-75

「その、なんだ、ひとつ深呼吸しようか」
「う、うん」
 すう、はあ、と、呼吸を合わせる隼人と響。今から結ばれようとしているのに、どこか、修行に入る直前のような、気持ちの高め方をしている。滑稽にも見えるが、二人はいたって真面目で真剣だった。
「「善しっ」」
 決意も新たにして、互いの象徴を、もう一度近づけあう。先端が再び接触し、得も言われぬ感触となって、体中にざわめきを生むが、もうその部分を、離そうなどとは思わない二人だった。
「く……ん……くっ……」
 膣口を押し広げる、“金剛棒”の先端。張り詰めたような痛みが、股間に滲んでくるが、響はもう、覚悟を決めていた。
「あ、く……い、つ……」
 ぷつ、ぷつ、と何かが裂けるような感覚が、膣口に広がる。
「に、にぃ、にぃ……」
 痛みに負けじと、ゆっくり、ゆっくり、己の中に“金剛棒”を収めていく響。
「い、いいぞ、響……焦らないで、いいからな……」
 隼人は、腰を一気に突き上げたい衝動を抑えて、響が自分のペースで、破瓜の瞬間を迎えるのを、忍耐強く待っていた。
「!」

 ぷつんっ……ぬにゅるっ!

「う、あっ、ああぁあぁぁっっ!!」
「ぬ、お、おぉっ……」
 何かが大きく弾けたような感触の後、響は、熱く滾るものが、一気に股の間に入り込んでくるのを感じた。隼人もまた、一進一退していた自分の“金剛棒”が、まるで鞘袋にでも収まったかのように、熱くうねり滑る感触を、その全身で直に味わっていた。
「は、はいった……はいった、ぁ……」
 ジリジリとした痛みを感じながらも、奥の方に隼人の熱気が充満して、響は言い知れない高揚感に、胸が高鳴った。
「ああ……ひびきのなか、に……入ったな……」
 隼人もまた、初めて感じる女の胎内の感触に、陶然としていた。
「ひびき、痛く、ないか?」
「ちょっと、だけ……いたい……」
「動かないで、いいぞ……ひびきの、中に、いるだけでも、俺は、気持ちがいい……」
「にぃにぃ……」
 向かい合う形で座っているので、互いの身体を抱き締めあう。
「んっ……!」
 胎内に収まっている“金剛棒”が角度を変えて、響の膣口と膣内を、別々の感覚で刺激をしてきた。
「に、にぃにぃ……にぃにぃ……」
 耳元で、甘えるように響が何度も呼んでくる。その声に応えるべく、隼人は、背中に廻した手を何度も、赤子をあやす母親のように、軽くはためかせた。
「よく、がんばったな……これで、ひびきは、俺のもんだ……」
「うん……うれしい、にぃにぃ……」
 守り続けてきた操を、最も望んでいた形で捧げることが出来た。響はその嬉しさに感極まって、涙をひとつ、頬に零した。


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