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蜘蛛の巣
【その他 官能小説】

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蜘蛛の巣-2

「優、優ってそんなに優が好きかよ」
好き?何言ってんの―?私は優に今まで一度も恋愛感情なんか抱いたことはない。勘違いされてるんだとやっと、気が付いた。だけどもう遅い―。
「あはァっ…ん!!」
鷹の手はすでに私の中まで入り込んできて、陰核を捉らえる。
「アイツに聞こえる位悶えろよ…」
「ぁっン…」
耳元で生暖かい息を吹き掛けられて、私の理性は飛ぶ寸前だった。
ぐちゅぐちゅと中を掻き乱す鷹の指が3本に増える。増えた分だけの勢いもつき私は思わず鷹の背中にしがみ付いた。
「ぁあっ…はぁ…あっ…んんっ…」
「エロいなお前。嫌がらねぇのかよ。好きでもない男に抱かれて感じてんだな」
鷹は蔑むように冷たく笑った。まぁ、イイや、と罪悪感が消えた瞬間だった。「好きでもない男に感じるエロ女」というのは紛れもない事実なのだ。私は別に何も答えなかった。
「はっ…あっはぁ…」
執拗に動き回る鷹の指はまるで生き物。私は全身でその痺れる刺激を感じた。
「お前、ドロドロだぜ?…ホラ」
「んっ…むぅっ!?」
いきなり私の中から手を抜き出して、愛液で塗れた指を全部私の口の中に突っ込んできた。
「はぁ…んっ…」
口の中でも鷹の指は私の舌に愛液を擦り付けるように動き回る。
「今度はこっち」
そう言うと鷹は私の視線から消えた。
「!!ッ―!?」
さっきまで指が這い回っていた愛液の粘膜を鷹の舌が破った。私の脳まで直に刺激が跳ぶ。
「ぁはぁっ…んっぁあっ…イっ!!」
「…イイなんて言っていいの?」
意地悪く鷹は言うけどもう聞こえない。鷹のくれる快感に躰は渇望している。
鷹の舌が私の中にどんどんねじ込まれていく。
「あはぁっ…ん!!ィィっ…鷹、もダメぇ…」
鷹は私が名前を呼んだのに気付き、私に顔を近付けた。「たかぁ…欲しい」
快楽と欲望の渦の中で私はただ女として鷹を求めた。鷹はニヤっと笑う。
「覚えとけよ、お前は今俺を求めたんだ」
そういうと、鷹のはち切れんばかりの大きな逸物が私を一気に貫いた。
「はぁっあああんっ!!!」
思わず大きな嬌声を上げる。鷹はただ激しく腰を打ち付けてくる。誰とも違う激しいSEX。私は快楽によがり狂った。
「はっ…あっ、ああっあん…イイ…鷹…イイっ」
愛液の擦れる音が淫らに部屋中に響く。鷹は動きを緩め、私を俯せにした。
「もっと鳴けよ。百合葉」
ズンッ――。
「あはああああンっ!!!」
私の躰が鷹の腰に揺さ振られる。後背位からこんなにも激しく突かれたのは初めてだった。鷹の腰の動きがさっき以上に早くなる。
「はぁっん…ああっあんっも、ダメ、イッちゃう…」
限界に来た私は上り詰める寸前だった。
グッ―
「はぁっあああああっ!!!!」不意に陰核を撫で上げられたことで、私はイった。
「はぁ…はぁ…」
「先にイクなよ」
不満そうに鷹がいう。もちろんまだ私を貫いたままだ。意味深に私に笑いかけると、体を前に戻し再び腰を激しく動かしはじめた。
「!!あっやぁっはっあああんッ」
私はまたも快楽の渦に飲まれる。
「一緒にイクまで終わらない」
そういって空いた両手で両乳首を摘みあげた。
「あっああンッ!!」
私はまたイきそうになる。
「…くっ…」
鷹の顔が歪む。一旦動きを止めると、私の足を大きく広げて深く腰を埋めてきた。
「あはぁっ…ん」
私の奥の奥が疼く。
鷹の腰がゆっくり動き始めた。
「んっ…あっ…ん」
鷹のスピードはどんどん加速していく。その加速とともに私の奥にある狭い空間で、鷹のモノが荒々しく泳ぎだした。
「あっあっ…はぁっイっ…んんっ…」
私はただ快楽のままに声を上げている。鷹は悶える私の胸に顔を埋めて、舌ですべてを舐め回した。
「ああんっ…ふっ…んんっ!!」
丁度乳首のところにくると少し歯を立てて甘噛みする。その至上の刺激に、私は限界に差し掛かっていた。
「も…ダメ…あはっ…イクッ!!」
「はぁ…残念…ッ、俺も限界…」
「あっ…あんっ…あはあっぁん!!」
私がイッたのと同時に、私の奥で生暖かい液体が広がっていく感じがした。
「…」
私が占領しているベットの下で、何も言わずにただ鷹が座っている。
「別に何も悪く思うことないわよ。かなり良かったしね」
しかめつらした鷹に気をきかせて私から口を開いた。鷹は静かに私を見る。
「何か勘違いしてるみたいね、私のこと色々。私と優は恋愛感情抜きのただのヤリ友よ。少なくとも私はアンタが思ってるようなイイ子ちゃんじゃないの。求められたら、顔が悪くなきゃ誰とでもHするわ。…幻滅した?でもこれが私なの。」
「だから彼氏作んないのか?」
ヤってから初めて鷹が口を開いた。
「それは…、そこまで束縛したい関係になったことがないからかな。」
私は乱された服を元に戻してベットから降りる。
「じゃあ、また誘いたければ」
少し笑って鷹の部屋を出た。ドアを閉めたあと隣の優の部屋を見る。さっき私が出た時と変わらない。
私の中には後ろめたさも後悔も何もなかった。


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