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プレイボーイの憂鬱
【女性向け 官能小説】

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サイテー-3


「まぁ、今とあんまり状況は変わらないでしょうし。
いいですよ。
近頃、大学の校内を歩いているだけで視線が痛い時があるんですよね」

やった!
心の中でガッツポーズをした俺は
左手に軽く力を込める。
加奈ちゃんはそれを合図に右手を
キュッキュと軽く2回握った。
か・・かわいい・・・

女と寝た回数は数え切れないほどだったとしても
女と手をつないだ回数は片手で数えられるぐらいで。

俺は何回も加奈ちゃんの右手を軽く握る。
加奈ちゃんはそれを合図にキュッキュと2回握る。

そんなバカップル、恋愛初心者のような行動が
嬉しくてたまらない。

その日の夕方、アドレス帳の女の名前を一掃した。

そしてアドレス登録している奴以外を
着信拒否した。

俺は翌日から校内でも堂々と
加奈ちゃんと手をつないで歩いた。



特定の女を作らない吉岡に彼女が出来た。
やっぱりあの子が本命だった。
吉岡が今までの女を全部切った。

そんな噂がたった2日で校内を駆け巡ったことを
張本人の加奈ちゃんだけが知らなかった。





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