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プレイボーイの憂鬱
【女性向け 官能小説】

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サイテー-2


「先輩もそろそろ本命を見つけて、女遊びをやめるべきです」

俺の顔も見ないで
クスクス笑いながら言う加奈ちゃんは
俺とその架空の女たちに一ミリも嫉妬をしていないようで。

「なら、加奈ちゃんが彼女になる?」

ついつい出た本音も・・・

「私じゃ役不足ですよ」

とこんな時ばかり、綺麗に切り返しをしてくる。

「でもまずは、女関係を綺麗にしないと
本命の女なんか寄ってこないじゃん?」
「それはそうでしょうね。今のこの状況でおねぇさんたちを蹴散らす勇気のある
女の子はそうそういないと思いますよ?」
「だからさ。仮のカモフラージュの彼女になってくれない?」

ドキドキとなる胸の内を悟られないように
できるだけさらりといったつもり。
鈍感加奈ちゃんに見破られない・・・・とは思う。

「いいじゃん。山崎にも振られたわけだし?」
「も〜!それは言わない約束です!」

そう言う加奈ちゃんの右手を俺の左手が捕らえる。

ね。加奈ちゃん。
俺がこの手を握るために
どれだけ周りから固めてるかわかってるの?





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