ミスター・イケメン-3
私、杉田朱音(15)。隣の席の彼にメロリンLOVEです…v
そう、その人は十和鴇也君。色は白くて紫の眼の美少年。よく漫画とかででてくるような藍色でツンツンした髪(逆毛じゃないけど)。クールで細身で上品で頭良くて…もうとにかく私のタイプそのものかも！(キャッ
けど、多分通用する話といえば聖先輩の話かな？一応お兄ちゃんの彼女だし、十和君のお姉さんだし。
あ〜ん！他に話題あったらいいのにぃ…（涙）
「杉田さん。」
…へ？彼が私を………呼んだ！？
「次の化学、教科書見せてくれないかな？」
「も、もちろんいいよ。」
きゃあ〜〜〜っ！！！机くっつけちゃってお話なんかできちゃうわけ！？んで、教えてもらって…v
あぁ、顔が近い…もうだめぇvかっこ良すぎ（笑）。
１０分くらい経って、何故か自習になった。
「十和君、こんなのわかるんだね。すごーい。」
「少し前にちょこっと予習したから。杉田さんのノート綺麗にとってあるね。」
「ただカラフルなだけで何書いてんだかよくわかんないよ。あ、その十和君？」
「何？」
「私、馬鹿だから全然わかんないの。…教えて？」
「俺でいいなら、構わないよ。」
「嬉しいっ。ありがとう。」
急接近だわ！急接近よぉ！(興奮
透き通るような柔らかい声、そのくせ自信たっぷりの口調と目…乙女心刺激しちゃう。
全く、こんな色男がクラスで浮いてるなんて信じがたいわよ。何だか変わってるからとかの理由で、女子から男子へと嫌われていったみたいだけど。
「十和君杉田さんに教科書見せてもらってるー。」
「十和君色目つかってるし、エローい。」
後ろの方で女子が数人ひそひそ話していた。あんたら何なの！このブス軍団！
でも、いつものことだから十和君は眉潜めず淡々と教えている。
「嫌よね。イジメとかして酷いよ。」
「気に入らないのさ。別に好かれたくないが。」
「あわぁ。十和君って大人だねー。」
「現実を知ってるだけさ。杉田さんこそ優しいよ。本当に教科書見せてくれるなんて。」
「だって、その…私十和君と話してみたいなぁって思ってて。」
「え、どうして？」
「かっこよくて頭もいいからやっぱ気になるんだぁ。どうして嫌われてるかなんて知らないけど。」
「いいよ知らなくて。お褒めの言葉感謝します。」
「あはっ♪」
これで十和君と話せるように！？ヤッターーーっ！