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ミス・イケメン
【純愛 恋愛小説】

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ミスター・イケメン-2

あれから10月になった。通知表はつい最近返されて、聖の弟のことなんていつも後回しにしていた。というのは、平均2.4という何とも最悪な評定だから、そこまで考えが回らん。さすがに自分でもヤバイと思った。
ちなみに、朱音は3.4。結構悔しい!んで、聖はオールで5。普段授業なんか寝てるくせに頭いいんだから。
あ、成績なんて話してる場合じゃねぇんだ。
そう、今知らない奴が聖のとこ来て何か話してんだ。しかもかなりの美少年。
髪形なんてどっかの漫画とかのキャラだろ。下手すりゃあ、ウニ頭の毛束太いバージョンでツンツンしてて相当凝った髪形。髪は藍色でカラーコンタクトかなんかで目は紫。
けど、何だか素直に綺麗な奴だなぁって思える。誰だこいつ!聖を狙う輩か。
あっ、今聖が綺麗な顔で笑った!ん?俺の方見て何か言ってるぞ。何だよ!
あーっ!糞だ、うんこだ、畜生ーーーっ!!!

放課後、俺の怒りがとっくに静まってる頃。聖サンを目の前にして…。

「お前馬鹿じゃねぇの?」

…今、何気なく馬鹿を強調しませんでした?かなり冷めた目で見られてる俺。まさかさっきの奴もグロ大好きとかじゃねぇだろうなぁ。

「弟好きになってどうすんのさ。」
「おと…っ!?えーーーっ!?!」

弟だと!?!あれが鴇也…朱音の好きな奴!?
どー見ても姉と全然違うじゃねぇか!結構いい奴そうだったぞ?毒舌するような奴にも見えなけりゃ、律義に何故か新谷に挨拶してたし。
聖とは違ってあからさまな優等生タイプやん!!!(汗

「…正反対過ぎだって。赤と青、毒舌家と律義、ゆるゆるのネクタイと普通のネクタイ…。」
「ちなみに君の方見て何か言ってたというのは、あいつに彼氏はどれかって聞かれたから答えたまでだ。」
「そうだったのか。って、じゃあ聖は何て教えたわけ?」
「頭でかい上にまりも、色白くて眼鏡かけてる短足。すぐにわかったみたいだけどね。」
「…。;」

…弟クン、そんな説明でわかんないで(泣)。
てか、色白いとまりもはもう慣れたが、短足はさすがに酷過ぎるだろ!頭でかいのも気にしてんのに…。

「しっかしまぁ、朱音の奴が惚れるのもわかるよなぁ。」
「朱音?」
「俺の妹…あ゛っ。」
「ぶわーか。プライバシー侵害してんじゃねぇ。」

悪い!朱音!俺としたことが厄介な奴に…(滝汗)。兄失格だ!
あとちなみに、もう少し話を聞いていると。弟クンもグロいのが好きらしく、新谷と仲を深めてるらしい。
俺と聖が付き合い始めたら、急激に仲良くなったそうな。新谷って、何だかんだでいい奴なんじゃねぇか。しかし、弟クンそんなところだけ似ちゃ駄目でしょ。(汗
おっと、実はこっから先は朱音が主人公なんだ。てか、そろそろ代わらんと叩きにされる。
名残惜しいが…。そんでは、アディオス!☆


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