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紅館の花達
【ファンタジー 官能小説】

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紅館番外編〜大公爵結婚騒動〜-9

舞踏会へは、いつもより少し豪華な馬車を使った。
青いドレスに身を包んだシャナと並んで階段を登る。 登りきった場所は光輝く舞踏会場だ!
きらびやかな衣装と、音楽に合わせて踊る男女が目に写る。
その中で、ちょうどテーブル近くにいた王と姫を見つけ、近付いていく。
『おぉ! 大公爵よ!
………ふむ、やはり予想したとおり、大層な美女を連れてきおったわ!』
王はシャナを見て、嬉しそうにそういった。
『私の恋人です、名前はシャナと言います。』
『ご機嫌麗しゅう、国王陛下。』
シャナはアルネに教わったとおりにお辞儀をした。
『うむ……確かに、お主が執着するわけじゃ…』
『えぇ、お父様…
大公爵様、私では敵いませんわ。』
王も、姫もシャナを気に入ってくれたらしく、話が弾んだ。
『ところで、大公爵よ。
お主、シャナ嬢とはいつ結婚するのじゃ?』
『彼女が奴隷身分の期間が終わり次第、すぐにです。』
『ええっ!?』
突然シャナが声を上げた。
『………嫌?』
『ち、違います…私、紅様と結婚出来るなんて思ってなくて……』
ガクリと力が抜けた気がした………
『………もう…私は君以外を愛する気にならないよ。
シャナ、私と結婚してくれますか?』
シャナは答えない。 いや、もう表情で分かっている。 それに、どうやら感激しすぎて声が出ないようだ。
やっと首を縦に振って、自分の気持ちを表した。
『ありがとう。 シャナ。』
『………いや、めでたいめでたい♪』
パチパチパチパチ!
いつの間にか、舞踏会場を拍手が包んだ。 私のプロポーズは会場の皆が聞いていたようだ。
『紅様!』
シャナが抱きついてきた。
『愛しています…紅様…』
抱き締めかえし、私もシャナに囁く。
『私の愛しいエルフさん、どうか私の側に居ておくれ…』
満場の祝福の中、ウェザとシャナは結ばれた。
二人の愛は時さえも邪魔すること出来ず、末長く、幸せに暮らしたとさ♪



紅館番外編〜大公爵結婚騒動〜 完


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