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『秘館物語』
【SM 官能小説】

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『秘館物語』第2話「訪問者」-28


「………?」
 双海の中に溢れる全てを注ぎ込み、体の中で起こっている細波が一段落した兵太は、やがてその耳に静かな音を聞きつけた。

 ショオォォォォ……

「え?」
 ふと、双海の身体を覗き込んでみる。すると、抱え挙げているその両太股の間から、勢い良く一本の水流がアーチをかけていた。
「ふ、双海?」
「は、ぁ……あ、はぁ……あぁ……」
 半ば失神したように、焦点の合わない様子の双海は、自分が今何をしているか分かっていない様子だ。絶頂の激しさに耐えかねた尿道口が緩み、失禁してしまったことを…。
 体勢的には、そのまま幼女に用を足す時のそれであるから問題はない。パシャパシャと小水が床に跳ねるが、そこはフローリングなので染みにもならないだろう。
(し、しかしやな……)
 事の始まりが、彼女の放尿する姿であったわけなのだが、事の仕舞に、失禁する姿まで拝めるとは思わなかった。
「あ……あぁ……ぁ……」
 全身をぐったりと弛緩させたまま、無意識の中で、金色の迸りを噴き続ける双海。
「………」
 兵太はその身体をしっかりと抱えつつ、そのアーチが持っている異様な美しさに見惚れてしまうのだった。


「鬼畜」
「うぐっ」
 開口一番、望にそう言われた兵太。しかし、状況が状況なだけに反論の仕様がない。
「同意の上とは言え、あの双海さんに、こんなことまでさせるなんて…」
「いや、まぁ、その…」
「鬼畜」
「ぐうっ」
 全開にした窓の側に立つ兵太は、フローリングの床を丁寧に雑巾掛けしている望に責められながら、情事に火照った身体を冷ましていた。
 あの後、半ば失神した状態の双海を、兵太はそのまま浴場に連れて行っていた。双海は今、入浴の最中であり、この場にはいない。
 その合間を縫う形で、兵太は望に、故あって汚してしまった床の掃除を頼んでいた。
 当然、残されていた状況から望は、この部屋でどのような行為があったのか全てを察し、冒頭の言葉になったわけである。なにしろ、例の壺も、中身が入ったままそこに残っているのだ。
「何だか、今日、こういうことばかりしてるわね…」
 ふとした、望の呟きであった。
 もっとも、床に散らばる粗相の痕が、双海のものだということはわかっているので、それを厭う気持ちは望に全く存在していない。
「さ、こんなところかしら。これは、そのまま持っていくわね」
 例の壺も、望は大事なものを抱えるように持ち上げた。
「おおきに。……あんまり、見るんやないで」
「んふふ。だって、可愛い双海ちゃんのものだから、つい、ね……」
 重みがあるのは、壺そのものが持つ重量だけではない。半分まで満ちる中身もまた、その重さの一部を成している。
「それにしても、あなたたちのお世話で、最初の仕事が、まさかシモのことになるとは思いもしなかったわ」
「もう、言うてくれるなや」
「双海ちゃんのなら、大歓迎だけれどね」
「………」


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