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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第10話-23

「わかってるじゃない、桜子」
「うん」
 由梨の言葉に、今度は強く頷きを返す桜子。自分が誰よりも、大和のことを好きだというその気持ちに、変わりがあるわけはない。例え大和に、どんな過去があったとしてもだ。
『運命かもしれないな』
 無意識かもしれないが、そう言ってくれた。
『ずっと一緒に、いられたらいいな』
 いつかそう、はっきりと口にしてくれた。
「信じる、とか、そういうのじゃない。あたしは、大和のことが好き。世界で一番、大好き!」
「あらあら」
 そういうのは、本人に言ってあげないと。と、思わず由梨は苦笑した。
「そういえば、桜子」
「なに?」
「桜子は、大和君をきちんと愛してあげたことはあるの?」
「あ、愛!?」
 いきなり話の方向が変わったようにも思うが、由梨の言う“愛”の意味合いに、先ほどのような“純愛”というものではなく、艶のある“愛欲”めいたものがあることに気づいて、桜子の顔は一気に茹で上がった。
 由梨には、学校でのそれ以外に“性教育”を受けている桜子だから、そういう話も奔放にできると言えばそうなのだが、やはり照れは先に立つ。
「受身にばっかり、なっていないかしら?」
「えっと……そ、そうかも」
 確かに、大和に主導権を握られていて、彼に導かれるまま昇天することがほとんどだ。おねだりとして卑猥な言葉を言わされたり、お尻を叩かれたり、撫でられたり、されるがままになっている気がする。
 何度か、自分が率先して大和を押し倒したこともあったし、手を使って彼を昇天させたこともあるにはあるが、結局のところは彼に全てを委ねて、甘えきっているのは間違いなかった。
「桜子は、甘えん坊だから、しょうがないのかもしれないけど」
「ううー」
 由梨にそう言われれば、全く反論が出来ない。
「たまには、大和君に甘えてもらいなさいな」
「甘えてもらう?」
「貴女にも立派なものが、あるじゃない」
「?」
 由梨は、両手で自らの乳房を揺する仕草をして見せた。
「へっ!?」
 着やせする性質ではあるが、由梨のバストは妹の桜子に負けないぐらい、豊かに実っている。由梨のジェスチャーは、そこを使って男を愛してあげなさいと、そういう意味を持っているのだろう。
「お、おっぱいで!?」
「そうよ。おっぱいは、女の武器よ。男の人を、イチコロにできるわ」
「イチコロ!?」
 義兄の龍介も、そうだったというのか。桜子は、由梨のバストに顔を埋めて、赤ん坊のように甘えている義兄を想像してしまい、なんとも言えぬ複雑な表情になった。
(確かに、イチコロになっとるわい…)
 そして、唐突に始まった姉妹のガールズトークを部屋のふすま越しに聞きながら、龍介は中に入るタイミングを完全に逸して、ひとり、廊下に立ち続けているのだった。


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