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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第9話-15


「WELLCOME! ワタル、ユカ。ワタシたちは、youたちの参加を、こころより歓迎いたします」
「「よろしく、お願いします!」」
 部室に集まった、双葉大学軟式野球部のメンバーたち。
 監督のエレナが姿を現したところで、今年度最初の活動がミーティングから始まり、その冒頭にて、結花と航は自己紹介と挨拶によって入部を認められ、晴れて軟式野球部の一員になったのである。 
「今年からワレワレは、1部リーグでの参加となります。2部リーグのときよりも、とってもとってもpowerのあるチームばかりですから、現役のプレーヤーであるお二人がチームに入ってくれたことは、とってもエクセレントでございます」
 エレナの言うように、野球経験者である二人の加入は、ベンチ要因の確保に留まらず、双葉大のチーム力アップにも直結する、またとない慶事であった。
(私の選手としてのお役目は、終了かしらね)
 少しばかり安堵を感じているのは、品子である。昨季は、入れ替え戦で、殊勲の一打を放ったものの、全体的には足を引っ張ることが多かったので、そんな自分の穴を十二分にも埋めてくれるであろう二人の存在は、後輩とは言え、とても心強く思うのだった。
「片瀬、木戸。お前さんたちの実力、早速見せてもらうとするぜ」
 キャプテンの雄太は、不敵な笑みを見せてから、全員にグラウンドへの移動を伝えた。ちなみに、結花と航以外のメンバーは、既に練習用のユニフォーム姿である。
「結花ちゃん、航君、“隼リーグ”では、試合のときの背番号を、1−30の中で好きなものを選べるの。公式用と練習用の、二種類のユニフォームに背番号を用意するから、つけたい数字を教えてよ」
 言うや桜子は、見本としている2着のユニフォームを取り出して、二人に見せていた。
 双葉大学の“公式戦用”ユニフォームは、薄桜色の下地に、学校色ともいうべき濃緑色のピンストライプが特徴である。そして、胸元には筆記帯で[FUTABA]のアルファベットが貼られている。
 一方、“練習用”としているユニフォームは、下地の色は公式のものと変わらないが、ストライプがなく、また、左胸にあたる場所に[FTB]のアルファベットを三文字重ねたデザインのバッジが貼り付けられた、シンプルなものであった。
 いずれもアンダーシャツは共用で、腕のカラーは公式戦用のストライプと同じ濃緑色だ。
「“練習用”って言ったけれど、こっちのユニフォームは、去年まで試合で使っていたもので、この公式戦用ユニフォームは今年新調したばっかりなんだよ」
 1部リーグ昇格を機に、監督のエレナがメンバーたちの意向も交えつつ、新しくデザインしたユニフォームを用意したのだ。当然のことながら、その経費は自らが負担していた。
『ユニフォームは大事な大事な、いわば“battle suit”です。これはわたしからの、1部リーグ昇格の“present”ですよ』
 そう言って、メンバーたちを喜ばせていたものである。
「あたし、ピンストライプって大好きなんだよね〜」
 桜子は、この新ユニフォームを一目見るなり、瞳を爛々と輝かせるほど惚れ込んで、試合があるわけでもないのに、何度もそれを着ては、大和が呆れるぐらいに興奮していた。
「古いほうのユニフォームも、やっぱり愛着はあるから、これからは統一の練習着にしようって、みんなで決めたんだ」
 これまでは、それぞれが思い思いの姿で練習に臨んでいたのだが、メリハリをつけるため、それを改めることにした。そのために身に着けるものとして、双葉大学軟式野球部の第一歩を記したといえるこの旧・ユニフォームは、またとないものだった。
「サイズもしっかり用意したから、今日は背番号なしでゴメンだけど、早速これに着替えてね」
 そういって渡された練習用のユニフォームが、結花と航の両腕に抱えられていた。


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